思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

読書

石川達三「蒼氓」三部作を読んだ。以前から読みたかった小説を読み終えることができた。

石川達三「生きている兵隊」

石川達三「生きている兵隊」「武漢作戦」を読んだ。高校生の頃に石川達三の小説はいくつか読んだが、かれの代表作が未読だったのは当時の俺がいかに捻くれていたかを示しているようだ。 ガラス張りを輝かせてそびえ立つ壮麗な高層ビルディング街の郊外にある…

ジョゼフ・コンラッド「ロード・ジム」を読んだ。人生の営為は自身の認識と行為に裏打ちされており、生を十全に汲みつくすにはその二者とも欠かすことのできない車の両輪のようなものだ。私はいまの今まで、文学は認識の方にのみ関わると考えていたが、そう…

「ゲド戦記外伝」の思い出

アーシュラ・K・ル=グウィン「ゲド戦記」は、俺が再読した数少ない小説のうちのひとつで、第一巻や第四巻を読了後の寄る辺なき寂寥感はいまでも手にとるように思い出すことができる。 だが、当時(中学生だっただろうか)の俺に胸の苦しみを与えてもっとも悶…

カポーティ「遠い声 遠い部屋」を読んでいる間、この小説について将来思い返すことはないし、またその価値もないだろうと思えるくらいに読書が苦痛で、読了後の印象もまるで掴みどころがなく途方に暮れていたことを思い出す。それから何年も経った今になって…

徳田秋聲「あらくれ」を読んだ。海外文学にばかり耽っていたものだから、日本の自然主義文学の豊かさに気づかなかった・・・

旧約聖書における歴代預言者のことが気になってきて「エレミヤ書」を読んだ。「エゼキエル書」を読む。 ズヴェーヴォ「ゼーノの意識」の新訳が岩波文庫から発刊されていた。俺が自宅に所持しているのは1978年の集英社世界文学全集の一巻に収められたもので、…

「ナルニア国ものがたり」と旧約聖書

小学生のころ、学校で毎日15分程度もうけられる読書の時間に、C・S・ルイス「ナルニア国物語」を一生懸命に読もうとしていたのだが、どんなに集中しても内容がなかなか頭に入ってこないので、とうとう第4巻「銀のいす」の中盤で投げ出してしまったのだった。…

大岡昇平「俘虜記」を読んだ。映画「シェルブールの雨傘」を観た。

野坂昭如「エロ事師たち」を読んだ。大岡昇平「俘虜記」を読む。 日曜日に湯河原へフリークライミングしに行った。何度トライしても「かずえちゃんとしおちゃん」5.10dが完登できずに悶絶。悔しすぎる。

ボードレール「巴里の憂鬱」を読もうとするが、開始10ページで挫折。バタイユ「文学と悪」やドゥルーズ「批評と臨床」をつまみ食い的に読む。これらは哲学者による文芸批評で、作家やテーマ別に章立てされている。エミリー・ブロンテ、サド、ジュネ、カフカ…

サド、ジュネと来て、今度はジョルジュ・バタイユ「文学と悪」を読む。ジュネの文章もそうだが、フランス哲学者の文章は読解するのにかなり骨が折れるので頭がどうかしそうになる。これほどの読書への集中ぶりは、講義にいっさい出席せずに一人暮らしのアパ…

マルキ・ド・サド「新ジュスティーヌ」を読んだ。読んだとは言っても、全体の四分の一程度を抜粋した部分訳だが。 ジャン・ジュネ「花のノートルダム」を読んだ。

なんだか忽然とフランス文学が恋しくなって、マルキ・ド・サド「新ジュスティーヌ」を読む。 保持している個別銘柄、とりわけ石油関連企業・銀行の株価が毎日もりもり上がるので、含み益がにわかに大きくなってきた。

ケルテース・イムレ「運命ではなく」を読んだ。これもまた、私のなかで忘れられぬ小説となるだろう。

エリザベス・テイラー「クレアモントホテル」を読んだ。 年末年始は祖母の家に滞在し、12月31日と1月2日は近くのクライミングジムに行っていた。2日間で2級課題を10個程度、1級課題を2個完登した。うーん、こんなもんか・・・

ドストエフスキーの同名の小説を原作としたイタリア映画「白夜」(1957)を観た。 こんな女のひと絶対大好きになってまうやん

ミラン・クンデラ「冗談」を読んだ。 映画「顔たち、ところどころ」を観た。

映画「ボヘミアン・ラプソディ」と「大いなる遺産」(2012年版)を観た。 プリーモ・レーヴィ「これが人間か」を読んだ。いまはミラン・クンデラ「冗談」をテレワーク中に読んでいる。

シオランが俺と同じようなこと言ってた

E.M.シオラン「歴史とユートピア」を読んだ。奇縁なことに、俺がときどき訪問しているブログの執筆者もシオランの紹介本をつい最近に読んでかれの思想にいたく共感したそうだ。このブログ主は三島由紀夫が好みの作家だということで、もし私が彼女と話す機会…

カレル・チャペック「外典」を読んだ。

映画「ソーシャル・ネットワーク」「ブレイド」を観た。レイモンド・チャンドラー「大いなる眠り」を読んだ。

谷川岳 マチガ沢本谷-東南稜

昨日は谷川岳マチガ沢東南稜のアルパインクライミングに行ってきた。ロープウェー駐車場で前夜泊し、朝4時に出発。この日は夕方に一時雨がやんで雲がとぎれとぎれになることもあったが、前夜から引き続いて終日霧雨または小雨であった。 谷川岳の岩場は濡れ…

「テレーズ・ラカン」を読んだ。エストニア-ジョージア合作の映画「みかんの丘」を観た。

ミシェル・トゥルニエ「フライデーあるいは太平洋の冥界」を読んだ。とんでもなく骨が折れる小説だ。作者がレヴィ=ストロースとバシュラールに深い影響を受けているとのこと、首肯できる。 村上春樹訳のカーソン・マッカラーズ「心は孤独な狩人」が、昨月末…

ジャック・ロンドン「どん底の人びと」を読んだ。この告発的なルポルタージュは、作家を志す若きジョージ・オーウェルに影響を与え、本書が1903年に出版されてから30年後に「パリ・ロンドン放浪記」を執筆させることになる。 私はどちらかというと「パリ・ロ…

タイ出張中にブレイディみかこ「労働者階級の反乱 地べたから見た英国EU離脱」を読んだ。ブレイディ氏はたいへん優れたジャーナリストだと思う。プレスリリースや欧米のごく一部の新聞報道を吟味せずに垂れ流すしか能のない日本の報道機関ではなく、彼女のよ…

中山元「フーコー入門」を読んだ。筆者の語彙が貧弱で、要領を得ない漠然とした説明の単調な繰り返しが多いのが気になる。解説書としては中の下くらいだと思う。

オペラで歌われるこの2曲は、俺が特に気に入っているもののひとつだ。 中村元「龍樹」を読んだ。

「パラダイス・ナウ」「万引き家族」「シング・ストリート」「わたしは、ダニエル・ブレイク」を観た。 「浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか」を読んだ。