思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

もう5年間会っていない父親のfacebookのページを見つけた。過去20年間で顔を合わせたのは累計でも10日間を越えてはいない。 俺はときどき、自分に父親がいれば、夏目漱石「行人」の一郎のように、侮蔑と尊崇の入り混じった目で他者を見つめるときに感じるお…

「Mr.&Mrs.スミス」「ボーン・アルティメイタム」「ディパーテッド」「ジャンゴ」を観た。「Mr.&Mrs.スミス」はいまいちだが、残り3つはすばらしい。特に「ジャンゴ」はえも言われぬ高揚を与えてくれる。

チュツオーラ「やし酒飲み」を読んだ。訳者は巻末の解説で、この小説からアフリカ人的世界観というもの(そんなものがあるとしてだが)を短絡的に導出しようとしているが、なぜ、ナイジェリアの一部族出身の作家が書き留めたものに全アフリカに共通する想像…

E.M.フォースターの「インドへの道」やD.H.ロレンスの「息子と恋人」、ジョーゼフ・ヘラーの「キャッチ=22」、あるいはジョージ・エリオットの「ミドルマーチ」、サッカレーの「虚栄の市」を読みたいが、いずれも長編なので手をつけにくい。 最近の仕事は低…

「シン・シティ」「花様年華」を観た。前者は頭空っぽにしても見ていて楽しいが、後者はおそろしく難しい。

シュリーマン「古代への情熱」、シェリー「フランケンシュタイン」を読んだ。

これからは読んだ本の内容の要約と所感を記録していくことにする。学生時代は数百冊の本を読んできたが、特に鮮烈な印象を与えた数十の文学を、そのかぐわしい薫香を大切に取り分けておくように記憶の棚にしまいこんでおくだけでは、これまで読んできた、そ…

旭岳-トムラウシ山-十勝岳縦走

旭岳からトムラウシ山、十勝岳を経て富良野岳まで縦走してきた。当初は3泊4日で15日に下山する予定だったが、帰りの航空便を17日に予約しており、別に急ぐ必要もなかったので、3日目の行程を2日に分けて4泊5日とした。ほぼ同じ日程・コースで縦走をしている…

大雪山・十勝岳連峰縦走のため、まず旭川に向かうべく羽田空港へ。俺がこの山行で命を落としたとして、過去に書き留めた思惟に付け加えて残すべき語彙は俺の手許にない。カミュやフォークナー、セリーヌ、バフチンらが語ったことを俺は認識ではなくただ孤独…

ジェイン・オースティン「ノーサンガー・アビー」を読んだ。

8月中旬だと、双子池キャンプ場から富良野岳にいたるまでにあるすべての水場が涸れている可能性がある。双子池キャンプ場で水を6リットルほど補給する手もあるが、そんな重いものは背負ってられない。緊急の場合は美瑛富士からボンビ沢出合まで下山して水を…

ガルシア=マルケス「コレラの時代の愛」を読んだ。フロレンティーノ・アリーサを自分自身に重ね、無我夢中で読んだ。この年齢でこの小説に出会えてよかったと思う。かれのように女性を愛せるようになりたい。 つまり、人は同時に何人もの人と、それも誰一人…