2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧
私がときとしてフォークナーの小説を恋い焦がれるときのような慄きとともに想起するのは、私がもう間もなくありつけると思っていた褒美を引き換えに受け取れる証書と思って後生大事に抱えこんでいたものが、実はこのさき一生をかけて弁済しなくてはならない…
タイのアユタヤに出張して4日目。いくら残業しても追いつかないほどの業務量のため、会社から引き上げる時刻はどうしても遅くなる。また、帰りがけは駐在員とともに日本料理店に寄って飲み会に付き合わされるため、滞在ホテルに帰るのは毎日夜の11時ごろにな…
レヴィ=ストロース「野生の思考」を読んだ。ところどころつまづいて曖昧な点が残るものの、全体の八割程度は理解できたと思う。最終章はほぼサルトル「弁証法的理性批判」への応答と批判にあてられており、残念だが細かい論点についてはほとんど理解できなか…
出張の際に会社から支給される宿泊代は、これまで出張先の地域ごとに定められていて、実際の宿泊費に関わらず固定額だった。それが、営業利益の目標に到達するためという理由で実費支給になるという。宿泊をともなう出張というのは、私生活を大きく拘束され…
この時期になると、就活で苦戦している学生のブログ記事を読んでは、自分のときはどうだっただろうかと嫌な思い出が湧き上がってくるのを、学生に対するわずかな優越感で抑えつけている。 いいか就活生よ、きみたちが書類選考を楽々と通過できる程度のレベル…
「野生の思考」を死にそうになりながら読む。今年のお盆はマリリン・ロビンソンとレヴィ=ストロースだけで終わりそう。 そんなことより、謎すぎる嘘字幕動画を見つけた
久しぶりにホームのクライミングジムへ行ってマンスリー課題に挑戦したら、予想以上に多くを完登できた。強くなってんじゃん俺。 マリリン・ロビンソン「ハウスキーピング」を読んだ。解釈が難しい心象風景がいくつも描かれる。読後の余韻は、触れるだけで崩…
ジェームズ・M・ケイン「郵便配達は二度ベルを鳴らす」を読んだ。 「LEGOムービー」を観た。思わず涙で目がうるんでしまった。テンションが高く、登場人物たちのノリは子供向けを感じさせる。しかし、脚本はあまりに練られてスピーディであり、オマージュの…
今週は仕事の負荷が大きすぎてボルダリングも読書もできない。お盆はレヴィ=ストロースの「野生の思考」を読むぞ。
「ドイツ幻想小説傑作選」を読んだ。