2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧
俺が仏教の神々や世界観に興味をもちこそすれ、その教えにまったく惹かれないのは、仏教が苦しみや感情の起伏をきわめてネガティブに捉えているだけではない。救いや慈悲という言葉には、人生やこの世界に横たわる巨大な不条理に対してわれわれの肌膚を鈍感…
近況を記しておく。「ボーン・アイデンティティー」を観た。 5月末に出発する予定だったタイ出張は6月上旬に延期となりそうだ。量産ラインで使用する治具が、まだタイ工場に出荷できるほどの完成度ではないからだ。もしタイに行けたら、ともに仕事をしていた…
実際、われわれは人生を家畜のように虐げることで、そこから甘い汁を吸うことに期待しすぎている。その見こみは、人生が人格という一貫した原理と法則によって連続的に推移してゆき、会計帳簿のように計算可能で、適切な処理を施し、その処理に対して最適な…
企画部長に山登りを誘われ、同じ会社の人とともに来月八ヶ岳に登ることになっている。部長は俺が経験者であることを知っているので、サブリーダーに拝命された。もちろんリーダーは部長だ。 企画部長直属であり、俺と同期入社の女性がこの山登りにおける主役…
タイ人のNが帰国するので、彼女と入れ替わりに日本へ長期研修に来たPとともに空港まで見送りに行った。ヘアアイロンが欲しいとPが言うので、帰りに買い物に付き合った。 Pは海外が初めてであり、大学時代に日本語を第二外国語として学んだことを除けば、日本…
うまくすると5月末にタイにある子会社工場へ出張する機会を得る。新製品の量産ラインで使用するための治具が納入されて、使い物になることが実証されれば、使用方法を現地エンジニアへ伝えるとともに、製品の出来具合を確認する必要が出てくるからだ。
親しくしていたタイ人が今週末に帰国する。水族館や鎌倉に行ったり、二人そろって風邪を引いたときに気遣い合ったり、片思いの人が誰かを互いに吐露し合ったり、毎日lineで会話をしたり、短い期間だったが彼女は良い友人だった。彼女は社交性が高くて誰に対…
山登りと女のことしか考えられないとか言いつつ、山に登ってるときでも女のこと考えてるし、山から下りても女のこと考えてるじゃねえか
企業勤めをしていて驚くのは、文学や哲学が社会に順応する上でまったくクソの役にも立たないどころか、むしろそこに書かれていることをいっさい忘れ去らないと、他者とのコミュニケーションにおいて重い足かせにしかならないということだ。 たとえば、俺はジ…
p> 5月4日に焼岳に登ってきた。翌5月5日の下山後は上高地から松本まで行き、5月6日は美ヶ原から霧ヶ峰まで歩いてきた。以下は焼岳に登ったときの写真である。雪山のよどみない雄渾に比べたら、美ヶ原や霧ヶ峰の悠々とした風景はあまりに締まりがなく、かすん…
「宮本から君へ」を読む。俺と同じ社会人になりたてで、女のことで頭がいっぱいの青年の話らしい。どこにでもいるつまらない男の話で、どうしてこんなに胸が揺さぶられるのだろう。
新潟-群馬県境の例年この時期の積雪状況を調べてみたが、こんなに積もっているとは思わなかった。いま計画中の縦走コースは、悪天候になったときが非常に厳しく、停滞を見こんで予備日を2日以上設けないと危険すぎる。 登ってみなくてもこの登山が無謀という…