思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

2015-01-01から1年間の記事一覧

「トリスタン・イズー物語」を読んだ。興味深く思ったのは、美しい貴人たちの愛を妨げる邪魔者として、小人、癩病者がいかにも卑劣な憎まれるべき人間として登場することである。

「トリスタン・イズー物語」を読む。おもろい! 生活習慣が徐々にずれて、今はちょうど12時間昼夜逆転している。帰省めんどくせーよー

キューブリック監督の映画「ロリータ」を観た。大まかなあらすじこそ小説と共通しているが、人物造形や主題は原作と完全に別物だった。ハンバート・ハンバートのかわいらしくなるほど小心な狡猾さをもう少し描いてくれないと、映画の描写では嫉妬に狂ったた…

「ニーベルンゲンの歌」を読んだ。「マロウンは死ぬ」を読む。

ラッセルの「哲学入門」を読むが、あんまり面白くないので、半分ほど読んでいったん小休止する。 「ニーベルンゲンの歌」を読む。物語の前半部は騎士の誇り高い勇猛さと宮中の貴族の見目麗しい絢爛さに彩られながら明朗に展開される。しかし、影にひそむ落ち…

ツルゲーネフ「父と子」を読んだ。いい小説だ。 投稿論文の下書きを再び教授に校正・推敲してもらった。訂正箇所は200以上にもおよんでおり、学生のために手間と時間をいっさい惜しまず何度もフィードバックしてくれることにまったく頭の下がる思いである。

「ロビンソン・クルーソー」上巻を読んだ。なんという退屈な小説だ・・・下巻は読まんぞ。 読みかけてあった漱石の「明暗」上巻を読んだ。

俺が作ったサンプルは静電気で電極が吹っ飛んで壊れたので、博士課程の先輩が作製したサンプルを使って実験をすることになった。先輩の実験と俺の実験の2つのテーマを同じ試料でまかなうことができる。結果が出るかどうかは別の話だが。 「ロビンソン・クル…

学部三年の学生実験のTAをしていたら、俺の見ている前で学部生のひとりがノートパソコンを立ち上げるや、東方星蓮船をプレイし始めた・・・やりたい放題だな・・・

文学の政治性と機能

「エマ」下巻を読んだ。原文の雰囲気は知らないが、翻訳が読みやすさに配慮しすぎているように感じた。それはまあいい。

修論の序論には研究に関連した基本事項を書かねばならないわけだが、それには、この分野の第一人者ともいうべき理論家による160ページ超のレビュー論文を避けては通れない。しかしこの長さはすさまじい・・・

tex文書内の目次にハイパーリンクを作成し、クリックで見出しに飛ぶことができるようにした。これどういう謎技術を使ってるんだよと思っていたものだが、ちゃんとパッケージがあるんだね・・・

修論を書かなければいけないが、何十もの論文を参考にして、白紙の状態から独力で書いていくのはあまりに骨が折れるし、労力に見合った出来にもならないだろうと思う。それよりは、研究テーマが類似している先輩の博士論文の一つか二つを準拠にして、そこに…

「星の王子さま」を読んだ。「人間の土地」の方が好きだな。 ジェイン・オースティンの「エマ」について。エマは軽薄な階級主義者、偽善に満ちた啓蒙主義者に思えるかもしれないが、彼女の頭の回転の速さと立ち居ふるまいの即妙さを考えると、もう少し複雑な…

「バスカヴィル家の犬」を読んだ。そんな面白くない・・・ジェイン・オースティン「エマ」を読むが、英語の勉強ならともかく、これはちょっと子供向けすぎやしないだろうか・・・ 肉体が滅んでも恥辱だけがそこに残るような死。血と糞尿のなかに横たわりつつ…

英文・図・構成を遂行したうえで、引用文献を追加し、投稿論文を形式に合わせて作成した。まだ直さねばならない箇所は多くあるが、だいぶ仕上がってきたようで嬉しい。以下、epsファイルの簡便な作り方について覚え書き。 (1) powerpointで画像を好きなよう…

PRBに投稿しようとする論文を書くために、w32TeX+祝鳥の組み合わせから、教授おすすめのTeXLive+TeXworksに鞍替えしたいと思う。もうコマンドプロンプトからコンパイルすんの面倒くさい。 少し時間がかかったが、うまく環境を導入できた。・・・コンパイルが…

トニ・モリスン「ビラヴド」を読んだ。語られなかったものとの和解を乞うべく、語られるべきもののもとにひれ伏すために、記憶と追憶を反復し、密着するとき、そこへ目指すために語ろうとする口、語られることを待ち受ける耳、目指される彼方から差し出され…

「飢え」を読んだ。「ビラヴド」を読む。

「アメリカの息子」を読んだ。 クヌート・ハムスンの「飢え」が収められている書籍を借りてきた。ついにこれを読む機会が来たわけだ。

研究室の先輩が浅野いにおの大ファンで、俺に「デッドデッドデーモンズ・・・」を勧めてきた。きっと浅野は、風景や小物の写真をデジタル画像として読みこみ、モノクロに加工して自由奔放に手描きを交え、「解剖台の上のミシンとこうもり傘の偶然の出会い」…

モリエール「タルチュフ」を読んだ。面白いけど突っ込みどころ多すぎ。

実験がうまくいかない傷心から今日は研究室をサボって遊んでいた。トルストイの「アンナ・カレーニナ」には後に睦まじい夫婦となるリョービンとキチイという男女が登場するのだが、相思相愛のかれらが、紙に書かれた単語の頭文字だけで会話するという遊びに…

2012年にDeepa Mehtaを監督としてサルマン・ラシュディの小説「真夜中の子供たち」が映画化されているのだが、日本では映画公開やDVD化どころか、ほとんど話題にも上っていないではないか。これは俺にとっては残念なことだが、それ以上に非常にもったないこ…

英語論文を執筆する作業は詩を書くときのそれに似ているようだ。余計な表現とニュアンスを削り、言葉の言い換えで読み手が惰性に陥るのを避け、伝えたい内容を凝縮させてゆくように文章を洗練させる。このくり返される推敲は、荒い材木の滑りをよくするため…

日本語で書いた草稿と教授の校正をもとに、論文を英語で書く。かなり難しい。 下の廊下の今年の開通は絶望的じゃねえか。やめてくれよ・・・

「カフカ短編集」を読んだ。

筑摩書房の世界文學大系「アラビア・ペルシア集」はどれもこれも部分訳・抄訳ばかりでうんざりしてくる。わずかな抜粋だけで文學大系の名を名乗れると考えた編集者の無精さからすると、文庫本の裏表紙に書いてあるようなあらすじ書きだけで満足しなかったか…

試料のゲートチェックをするために試料棒をヘリウムに突っ込んだら電極が吹っ飛んだんだが。

「ハドリアヌス帝の回想」を読んだ。ウェヌスとローマを祭る神殿の献堂式を飾る祝典のつづく夜、炎上するトロイを思わせるかのように喜びの火に燃えさかるローマを高台から眺めるハドリアヌスが、時劫の流れのなかで、波のうねりのごとく生まれてはとって替…