思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

2015-01-01から1年間の記事一覧

泥の中を這いつくばるように「ハドリアヌス帝の回想」を読み続ける。 カフカの「判決」を読んだのは高校三年生のときだったが、改めて読み返してみると、私と小説とのあいだに橋渡された謎との間合いを測るためには欠かすことのできない視力であるところの、…

今月はきっと下ノ廊下に行きたい。しかし雪渓が未だ溶けずに残っているようで、今年はずっと通行不可かもしれん。 旧約聖書とか福音書を読んでみたいのだが、かなりの冊数なので躊躇われる。まだ「創世記」と「ヨブ記」しか読んだことがない。

論文草稿の第二稿を書いた。おそろしく長文になってしまったが、初めに情報を多く詰めこんで後で、内容を削って洗練させていくことを心がけることが、けっきょく一番苦労せずにすむと思う。

「ローマ帝国衰亡史」第一巻を読んだ。ギボンの大著に興味を持った理由は二つある。「文学とは何か」のイーグルトンがその文体を好んでいたというのが一つ。マルグリット・ユルスナールの「ハドリアヌス帝の回想」が気になっていたのだが、ハドリアヌス帝っ…

内定式から帰宅した。入社予定の同期は、平均するとずいぶん高学歴である。大きな野心や向上心というよりは、安定を理由にこの会社を選んだ者が多い印象を受けた。 のどの痛みはわずかにましになったが、食べ物によっては飲み込むときに痛みを覚える。 「ロ…

つばを飲みこむだけでものどが痛く、集中して物事に取り組むことができない。どうも、のどちんこが炎症を起こしているようだ。病院に行ったほうがいいのかな。あー内定式行くのだるいわー。大体あほらしいわ

論文の草稿を書いて教授に添削してもらった。文の配置換えや推敲にそれほど骨は折れないかもしれないが、図を一から作りなおさなければいけないのが大変。適確なグラフを隙なく作製するのは本当に難しい。 内定式を控えているのだが、深夜に雨の中ランニング…

データ解析のメモ。伝導チャネルのスピン分極率はファノ因子と伝導度のデータから求められるし、あるいは伝導度のゲート電圧依存性のデータに対して、異なる透過率をもつ2つのチャネルを仮定してフィッティングすることでも求められる。前者はデータ点に対し…

チェーホフ「かもめ」

「文学とは何か」上巻を読んだ。第3章の構造主義批評に関する記述はあまり面白くなかったが、受容理論の考えについてよく分かった。それと、著者のスタンスが明確なので、混乱しないですむのも良い。

修論執筆に向けて、まずはtexのテンプレートを整えて参考文献リストを作成してみる。これが非常に面倒くさいのだが、終えればあとあと苦労せずにすむ。 「文学とは何か」を再読する。やっぱり最高に面白い。 なるほど私がギボンの『ローマ帝国衰亡史』を読む…

映画「誰がために鐘は鳴る」を観た。ひっでえな、これ。

凸レンズ的な小説というもの

映画「ガープの世界」を観た。本当は原作小説を先に読みたかったのだが、前々から映画の方も気になっていた。 「ホテル・ニューハンプシャー」を読み、アーヴィングの小説の凸レンズ的な性質に俺は価値を見出すことができなかったのだが、この映画にしても、…

論文草稿のイントロを書いた。・・・これでは研究の意義がまるで伝わらない

「アメリ」を観た。アメリ役の女性はカメラに映る顔の向きによって造作がまったく異なるように見えるので、彼女が画面に映るたびに新しい印象に釘付けになってしまう。 「これから論文を書く若者のために」「その男ゾルバ」を図書館から借りてきたが、読むの…

ワイヤボンディングの練習で今日の午後は終わった。半日練習すればなんとかなると思ったが、まるでうまくできない。 日本語の草稿でいいから論文を書いてみてくれと言われた。それはうれしいことなのだが、いま取り組んでいる試料が測定に使えるものであるこ…

研究室の仲間と4人で武庫川河口で海釣りをしてきた。アジ、イワシ、サッパが合計で40匹近く釣れた。こんなに釣れるとは思わなかった。 「アメリカの息子」第二巻を読む。

先日の登山では俺は本気を出せなかった。持久力より先に、ザックの重荷に耐えかねて脚の筋肉が先にバテてしまった。どうもランニングより歩荷訓練の方がトレーニングとしては効果的らしい。

リチャード・ライト「アメリカの息子」第一巻を読んだ。面白い。黒人青年が見知らぬ白人に親しく接されることで、逆に、白人に対する憎悪と屈辱を胸に堆積させる場面は興味深い。親しみを表明するための白人の手つき、顔つき、そうしたすべての一挙手一投足…

おれは今 四国の山をほんのちょっぴりだが体験した

無事に下山して帰宅した。脚の疲労がひどいのと、靴ずれのため、三日目に丸山荘経由でエスケープしてきた。トレーニング不足がいけなかった。しかし、今回の敗退はそれだけが原因とも思えない。 八ヶ岳だとか槍ヶ岳だとか そんなチャチなもんじゃあ断じてね…

これから石鎚山脈に登ってくるぞなもし。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150823/k10010199791000.html 将来、日本は先進国の一員として、国際社会の圧力を前に、徐々に難民を受け入れていかざるを得なくなるだろう。それと合わせて、外国人技能実習制度による労働者の搾取は、いつしか深刻な国…

石鎚山脈縦走の計画を練る。新居浜から銅山峰経由で尾根に乗り、笹ヶ峰、伊予富士、瓶ヶ森を経て石鎚山に登る。しめて四泊となる予定。 実験の予定やセミナー参加などを考慮して、なんとか三泊におさめたい。そのためには最終日の行動時間が10時間近くになる…

尾瀬に行ったとき以来しまいこんでいたテントを室内で広げて、二年ぶりに組み立ててみた。尾瀬ヶ原の泥がテントにすっかり染みこんでしまっているために、辺鄙な田舎のトイレにありがちの、肥溜めを熟成させたような、なんともやるせない臭いが部屋中に充満…

一ヶ月前に役員面接を受けた企業から唐突に内定の電話が来た。なんやねん

就活大戦

うむ、俺は二つ目に学校推薦で受験した企業にも落ちてしまったのだよ。大手企業の持ち駒は残り二つしかないのだが、これはいかんということで、志望業界の中でまだ募集を続けている企業の説明会を追加で予約することになった。これは不本意なことではあるし…

資本主義というものが、近世以来進み始めた人間の孤立化と一般交換の停滞に対して、社会の自己保存欲求が感じ取った危機感から生まれでた、ひとつの防衛機制に思えてきた。資本主義以前の世界に、孤立化と停滞が忍び寄っていたというのはまるで根拠の無い思…

早池峰山の縦走路においては、その途上において岩塊が将棋崩しのごとく積み重なった岩場を越えねばならず、登山者はちょっとした一軒家ほどもある岩をよじ登っては這い降りることをくり返さなくてはならない。山を登るとき、岩場は人間の身体の動きをひとつ…

国際学会での経験、研究室の教授からの忠告、およびたまたま読む機会を得たアーレントに関する新書が自分の中で複雑に配合され、人間は何よりもまず政治的な動物であるということにつくづく気づかされた一週間だった。ここでいう政治性というのは、おそらく…

就活やら国際会議やら試料作製やらと忙しい割にてんで進展がなく、劣等感と敗北感が染みついて気分が晴れない。こんなときは夏目漱石がいい。「明暗」を読む。

フランス人の学生が研究室に三ヶ月間インターンしにきており、フランスの学生の就活について話を聞く機会があった。学生は基本的に約半年間の企業へのインターンに行き、それで企業とのマッチングを図る。そして就職先が決まるまで研究室に在籍していて、日…