思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

2014-01-01から1年間の記事一覧

イリアスの文庫本が手元にないから困っている。パトロクロスの死は神の差し金によるものだったっけ? アキレウスはパトロクロスの仇でヘクトルを討ったとき、その死をだれかしらの神に捧げたっけ? そうでないと俺のいま書いてる批評がちょっと行き詰まって…

これまでの覚え書きをもとにアエネーイスの批評を書いている。だいたい10000字くらいになりそうかな。自分の書いていることが根拠なく積み重ねられたオカルトじみたものにときどき思えてしまうのだが、そんなときは「トリストラム・シャンディ」を思い出すこ…

アイスキュロスの「救いを求める女たち」、エウリピデスの「メデイア」を読んだ。

「ガリア戦記」「アエネーイス」を読んだ。古代ローマの文学に興味をもつようになったのでキケローやセネカを読もうかと思ったのだが、さんざん迷ったあげくにシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」を買ったのだった。

「わが家の人びと」を読んだ。

「ガリア戦記」を読む。カエサルはガリー人の中に生まれる突発的な反抗心とその武勇に頼みがちな性向に対して野蛮と名づけることで、逆に、みずからの約束を守る態度と誠意ある親好を非・野蛮=文明的価値のひとつに位置づける。かれにとってのガリア征伐お…

研究報告のパワポ資料作成が非常につらい。背景の物理をあまり理解できていないのがもどかしい。しかし量子ポイントコンタクトと量子ホール効果の合わせ技を誰が正確に理解できようか。もとはといえば垂直磁場をかけたせいでこんなことになったのである。面…

TOEIC受験から帰った後は寝不足だったのですぐ寝てしまい、起きたら選挙は終わっていた。

「荒野の呼び声」を読んだ。たいへん良い。 「トリストラム・シャンディ」の呪いはまったく強烈で、みずからの義務をみずから獲得せねばならない宿命を負う近代人には手に負えないような毒をはらむ。

アエネーイスにおける聖性の凋落

「アエネーイス」の続きを読む。ホメロスやギリシャ悲劇と引き比べてみたとき、この叙事詩の背後にひそむ思想のある種の不明瞭さによって読者はいくつもの疑問と出くわすことになる。第一に、ギリシアの文学と芸術の伝統を(たとえその表層だけではあっても…

問題集を復習すると、答えを暗記してしまうために解きなおす意義が薄まる困難がつきまとう。 「よろしいか? レヴィナスの顔とは、レヴィナスの顔なのです」 「?」

「アエネーイス」を読む。オデュッセイアとは異なり、明朗かつ予定調和の安心感に満ちているようだ。これは神々がアエネーアス(アイネイアス)に対する過保護、つまり誤った道に入りこもうとするたびに干渉してかれの定められた運命へと引き戻してやること…

「わが家の人びと」を読む。今日はアエネーイスを図書館から借りてくるとしよう。

「ポリアーキー」を読んだ。

「ポリアーキー」を読む。各章ごとに結論と知見が図を用いて明快に記述されているところをみると、これは一般向けに書きなおされた啓蒙的な著作だったとみえる。読みやすいことは良いことであるかどうかはともかくとして少なくとも喜ばしいことではある。 フ…

「アウステルリッツ」を読んだ。

ゼーバルト「アウステルリッツ」を読む。人間の手によって計算され、意匠をこらすことのできる、ゆるぎない建築物。夢幻のように捉えどころがなく、決して真実にたどりつくことのない、再構成しようとする意志がついに挫折しては後退を余儀なくされる歴史。…

「真夜中の子供たち」下巻を読んだ。この小説はギュンター・グラスの「ブリキの太鼓」の倒立した主体と、猥雑さそのものであるかのようなインドの大地のイメージの結合が産み落とした私生児である、という雲をつかむような印象でいまのところ茶を濁す他はな…

選択について

大学受験のときも院試のときも、工学専攻を選ぶことはできたのだ。だが、人間をひとつの鋳型に溶かしこんで実社会の要請の枠組みへと落としこもうとする圧倒的な暴力に同意するには、私は私の内部においてその芽をわずかにのぞかせている専制的権力への反骨…

私のおそれ。私の口から発されようとする言葉を口の中で茸のように腐り落とし、くずれた形のない堆積物にしてしまう私のおそれ。

言葉が指し示す事物そのものの意味を超えた、隠された意味を迂回を通して指し示す、秘儀的な表現への果てしのない書字の追求の道中において、無意識、正確には無意識の検閲による意味の歪曲というのは、比喩と並びたつほどの重要な発見であったと思うのであ…

雑誌会の準備がだるすぎ。英語の原稿の推敲と読み上げる練習をしないと。 半導体ゼミの準備だるすぎ。金曜までに25ページ分もの予習はさすがに投げ出したくなる。 「真夜中の子どもたち」を読む。面白いけど忙しくて読む時間がない。やるせない。

「エロティシズム」を読んだ。終盤は読むのがだるすぎた。気になった箇所の覚え書きしたいのだが、今はもう疲れて・・・

雑誌会で取り上げようとしている論文はスピンキュービットのコヒーレンス時間測定に関するものなのだが、その手法といったら実に巧妙かつ複雑で、まったく優れた人知は俺の理解の可能性を飛び超えてはるか遠くに及ぶものだと笑い出してしまうほどなのである。

雑誌会に注ぐ力の量をどう考えても間違えている。資料のデザインや配置に過度にこだわって時間を浪費する悪癖はもう少しなんとかならないのか。 Fate/stay night とかいうアニメを息抜きに飛ばし飛ばし見ているのだが、これはつまりドラゴンボール的なポケモ…

うちの研究室はデータ量が普通に100GBとかいくからねーとかいうのを話半分に聞いていたのだが、本当だった。USBがパンクするどころか、GoogleDriveで同期することさえできない・・・・

以下、今週中にやるべきこと。 ・Dattaを読み進めておくこと。あと10p読んで、丁寧に読み返しておくこと ・半導体物理の予習 ・雑誌会で取り上げる論文を目星をつけ、いくつかの関連論文を含めて背景の大綱を理解すること ・TOEICの模試をせめてあと一つ解く…

「長くつ下のピッピ」を読んだ。バタイユの「エロティシズム」を半分ほどまで読むが、ところどころ意の汲めない婉曲表現や著者自身の混乱が見える箇所(第1部第9章)に苦労させられてなかなか読み進められない。 本当はこんな享楽的な読書にふけっている場合…

黒澤明の「生きる」を観た。三文小説家が自分をメフィストフェレスになぞらえる場面や、渡辺が強迫観念の呪縛に囚われるさまは「ファウスト」や「イワン・イリイチの死」を連想させる。 渡辺の姿は小説家にニーチェの「この人を見よ」を想起させた。ところが…

「贈与論」を読んだ。「戦争、孤立、停滞を協同関係、贈与、交易に変換させる」交換諸制度とそれによる達成という尺度のもとでモースは社会進化論の立場を採っているようである。レヴィ=ストロースが激怒しそう。