思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

2014-01-01から1年間の記事一覧

「バージニア・ウルフなんかこわくない」を観た。「贈与論」を読む。全体的給付とはなんであり、ポトラッチはそれとどのような関連のもとで捉えられているのかが少し曖昧なのだが、これはあまり内容的に重要ではない。 希釈冷凍機についてtexでまとめた。測…

人類の歴史においてはじめて、痛みや苦しみが貨幣の役割を果たすときが来ようとしているかのように思われる。ベンサム的な功利主義がいまになってわれわれの社会の裏側から闖入しているかのようだ。こうした動きはおそらく、寄せては返す波のように過去の社…

「レザボア・ドッグス」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」を観た。面白い!

五竜岳・鹿島槍ヶ岳を俄然に縦走したくなってきたのだが、もうシーズンではない。 友人を下の廊下歩きに誘ってみたが、あまり乗り気でないようだ。それに俺も休日が取れるかどうか・・・

「許されざる者」という名の映画は二本あって、俺が観たものは1960年に公開された、オードリー・ヘップバーン主演の方で、正直言ってまるで面白くなかったのだが、実は観たかったのは1992年に公開されたもうひとつの方なのだった。 「ローマの休日」や「マイ…

「続・夕陽のガンマン」を観た。

あの噴火であれほどの人が死ぬことになるとはなんとも清々しいことではないか? 私があのとき吹き飛んでくる岩石に身体を打ち砕かれていたならもっと清々しいことだったろう。

文字の文化と語る欲望

芸能人・政治家の発言やそれに対する「ネットの反応」に限らず、記事のジャンルにほとんど関わりなしに、低俗なニュースサイトの典型的記事においては、取材する事件に対する読者の反応のいくつかを予め候補立てておき、その選択肢のなかから読者に選び取ら…

「パイドロス」「メノン」を読んだ。プラトンはこれまでに「クリトン」「ソクラテスの弁明」「エウテュデモス」「プロタゴラス」「饗宴」「国家」を読んでいる。次は「ゴルギアス」を読みたいと思う。 希釈冷凍機やAAS振動やAC効果について正しく理解するた…

学会と研修会から帰ってきた。一週間は長すぎだ。 本気出す。進学か就職か、ここが分水嶺。

ポスターセッションであった。答えにやや詰まったか、正直自分でもどう答えたものかよく把握していない質疑についてまとめておく。 ・ゆらぎの定理にあるP(N)ってなにがNなの? 量子系だと電子が波のように広がるから一個二個って数えられないんじゃないの?…

「マクルーハン理論」を読んだ。メディア論としてはボードリヤールほどラディカルではなし、先史時代の芸術論としてはバタイユほどアグレッシブでもない。唯一面白いのは印刷技術が英語に与えた形態論的な変化の記述だけで、なんとも中途半端であった。ただ…

学会参加者としていまは名古屋に来ているわけだが、学会がどのようなものなのかさっぱり分からないのでどうしても不安はある。それにポスターの説明のために関連論文を読んでおかなくてはならない。サボりすぎたか。 まったく読んでいないわけではない。問題…

絶えずなにかしらの象形文字たらんとする日記を書き綴るにすぎないこのブログを管理するidに見慣れない通知が来たかと思いきや、「○○が読者になりました」とかいう知らせであった。私は私自身をひた隠しにかくし、告白しては他ならぬそのことによって告白に…

「町でいちばんの美女」を読んだ。

「ラカンはこう読め!」を読んだ。

当然のことながら、振り子の運動方程式の解が三角関数であるとするのは近似によるものであり、実際は楕円積分が含まれる。このことからいってもまた、ガリレオが振り子に円運動を見出したのは科学的真理の啓示などではなく、かれの自然への態度を構成する言…

学会のポスターはほとんど完成した。とはいえ英文が正しいかやや怪しいのだが・・・ 「科学哲学の冒険」を読んだ。反実在論についてはイメージをもてたが、終盤の実在論の擁護は余計だった。 ブコウスキー「町でいちばんの美女」を読む。いかん、ビートニク…

劔・立山三山にも行ってみたいとは思うのだが、調べるとアプローチだけで八時間はかかるようで、考えるだけでげんなりしてくる。そこで四国の石槌山の縦走を考えることにした。思えば常念・槍登山では体力をかなり過小評価して計画を練っていたために、かえ…

われわれに待ち受ける困難は「人生は価値あるもので、唯一無二の経験によって素晴らしい思い出が作り出されなければならない」という強迫観念そのものである。ここで価値の尺度はまったく不問に付されており、経験とは無限に反復される、産業資本による大量…

ポスターの全体のデザインに凝りまくって日曜が潰れた。俺はスライドやポスターを作成するときには「伝わるデザイン」の提案に傾倒しきっており、実際これを参考にすると見た目が素晴らしく良くなるのである。

学会が迫っている。とりあえず全体の構成を考えつつも、各部分の図の作成を優先することにした。てゆーかデータ少ねえ・・・・ 自然の斉一性について。 「ニュートン力学にしたがって太陽はかならず東から昇るという君の考えはわかった。しかし、突然太陽が…

精神分析はすでに言論をもてあそぶ玩具以上のものだとは思えないが、それでも物事を問う切り口におけるその切られた断面のかたちを人に気づかせてくれるという意味ではじゅうぶん面白いのではないだろうか。 たとえば、私は意見表明しようとする――私をして意…

Not How But What

「ラカンはこう読め!」を読む。ラカンについての解説書はこれで4冊目だろうか。ジジェクは、「大文字の他者」という概念は言表行為をコンスタティヴ・パフォーマティヴなものに分類する言語行為論の射程をはるかに超えているという。 言語行為については過…

常念・槍ヶ岳縦走

山行から帰ってきた。嵐のために穂高は行かずに槍ヶ岳から上高地へエスケープすることにし、そのまま帰宅した。穂高に登れなかったのは残念だが、常念山脈縦走と念願の槍ヶ岳登山を果たしたことには価値があろう。自分でも何だが、写真はよく撮れていたと思…

「転落・追放と王国」「ハイデガーの思想」を読み返す。山に持っていく本はどれにしたものだろう。 政治や倫理の領域において、ある決定不能の彼岸を指し示すことで否定神学的な態度を正当化してしまうのではなく、より高次に一貫した原理を追求し続ける身振…

私は時をおいて小説を読み返すことがほとんどできない。一度読んだ小説はエクリチュールの薫香とでも呼ぶべき、彩られた心的態度とともに記憶の片隅に深く刻みつけられるので、たとえ大方のあらすじを忘れ去ろうとも文章の一節を読んだだけで、まるで一斉に…

カメラの「ゴッド」とテレビの「マッド」

「シティ・オブ・ゴッド」を観た。「シティ・オブ・マッド」では労働であれ悪事であれ、人を力強い義務感へと仮借なく追い立てる倫理(それはいわゆる悪徳も含まれるようなおそろしく両義的な倫理を指すが)の欠如がもたらす言いようのない焦燥といらだちが…

縦走する予定の登山道を地図で眺めるが、崖マークばかりで地形がまるで想像できない。

実験のための実験すら装置の不具合のために進まないとはどういうわけだ。