思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

フォークナーの「響きと怒り」で、まるで心に焼印を押されたかのように強い印象が残っているのはクエンティンが語り手となっている第二章であるが、人生に対するあらゆる苛立ちと苦々しさに満ちたジェイソンの語り(第三章)も素晴らしい。また読みたくなっ…

蛭ヶ岳-丹沢山縦走(18禁)

11月26日から27日にかけて、会社の同期と丹沢を縦走してきた。木曜日の降雪で丹沢北部は一面雪で覆われており、雪山を楽しむことができた。次に雪山に行くならば、ぜひ北八ヶ岳の北横岳と蓼科山に登ってみたい。そして願わくば、今シーズンに冬の赤岳に挑戦…

存在に倫理的な裏づけを確証するためには・・・

三年前の自分の日記を読むと、あのときの俺は、世界に対してただひとりの単独者として向き合うには、みずからの選択を真に倫理的なものに溶接させねばならないという強迫におびえていたように見える。当時、大学院入学試験前後に書き残したものをいくつか引…

スカルパのモンブランGTXを買った。購入を検討中のアイゼン(ブラックダイヤモンド・セラックプロ)を試着して、サイズが適合していることを確認した。しかし、今もってる10本爪アイゼンでも装着できることがわかったので、アイゼンの新規購入は見送ることに…

俺が女性を一度好きになると、理想的な端正さから彼女の顔立ちが逸脱していることさえも、俺の目には自然の采配が成しとげた完璧な調和のように映る。さながら、職人が石版を彫りきざむことで、古代ギリシアの女性が身につけるキトンの艶やかな悠然さをレリ…

モンベルのストリームジャケットと冬山用の極厚手の長靴下を買った。少しずつ冬山装備が揃いつつある。すでにバラクラバとベースレイヤーとフリースを買ってあるので、あとは登山靴とアイゼンとピッケルとゴーグルを買えば一通りそろう。 山登りのことや、社…

「それでも夜は明ける」を観た。トニ・モリスンの文学を知る上で、ソロモン・ノーサップの生涯とその伝記は非常に重要な位置を占めているかもしれない。 そろそろ山に登らないと精神が潰れそうになる。会社だの仕事だの人間関係だのクソ食らえ。そんなものは…

コンクリート舗装された道路に欲望する自由

「肉体の悪魔」の語り手の声が徐々に俺の内部に闖入してきて、しまいには憑依して乗り移ってしまうように思えてきた。そうでも思わないと今の状況はつらい。 俺が女性を意識するのは、自分は男だという性自認と、この社会がくり返し反復・強化する異性愛の表…

ペトラルカ「わが秘密」

今さらではあるが、このブログを書くためのidはwagahimitu、つまり、ルネサンス期の人文主義者であるペトラルカの手による対話形式の著作「わが秘密」から採っている。ペトラルカは悪徳にふける自分を教化し唱導してくれる対話相手として、みずからの著作に…

「イントゥ・ザ・ワイルド」「Vフォー・ヴェンデッタ」を観た。

雲取山

10月22日に日帰りで雲取山に行ってきたのをここに記録するのを忘れていた。七ッ石山まではコースタイムの半分程度のペースで飛ばした。七ッ石山山頂で一人焼肉をしてバカ食いしたために、身体の調子が狂ってしまい、雲取山まではゆっくりめで歩いた。 日原に…

山か女のことしか考えられない

会社の先輩で、気になっている女性を食事に誘ってみたが、「職場の歓送会のときならいいよ」と無難に断られた。俺はその先輩を前にしてどぎまぎするのを隠しおおすことができなかったので、そのぎこちなさは、物言いを、さぞかし相手を詰問して試すようなひ…

プーシキンの「エウゲーニイ・オネーギン」とトルストイの「アンナ・カレーニナ」は俺にとって恋愛の指南書だ。あるいはラディゲの「肉体の悪魔」でもよいが、それだと偽悪的な快楽主義に偏りすぎてしまう気がする。

先週婚活パーティで会った女性とデートしてきた。俺が話下手でも話をたくさん振ってくれるからありがたかった。来週末は二人で博物館に行くことを約束し、女性が寒そうな格好をしているので、帰り際にマフラーを貸してあげた。俺って意外とやるじゃん。 俺が…

「グラン・トリノ」「ウルフ・オブ・ウォールストリート」「レスラー」を観た。どれもいい映画やで。

かつて読んだ小説について思い出そうとするとき、よみがえるのは薫香をたたえた情景である。あらすじは覚えていない。