思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

私がときとしてフォークナーの小説を恋い焦がれるときのような慄きとともに想起するのは、私がもう間もなくありつけると思っていた褒美を引き換えに受け取れる証書と思って後生大事に抱えこんでいたものが、実はこのさき一生をかけて弁済しなくてはならないような途方も無い債務であって、償おうとしているものがなんなのかもわからないまま、もうひとりの自分が蚤のように這いつくばっているのを見るくらいなら、この地上から吹っ飛ばされていなくなる方がいいと思うくらいに一生をずたずたにされるかもしれないことを私に予感させるからである。それは、甘い震えのようなものさえこの皮膚に感じさせる。