思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

読書

武漢から帰国した。 クッツェー「夷狄を待ちながら」を読んだ。

「フランシス・ベイコン・インタヴュー」を読んだ。 クッツェー「夷狄を待ちながら」を読む。かれの小説「鉄の時代」を読んで以来、私はクッツェーの小説を手に取ろうとするたびにひるんで手が震えそうになる。研ぎ澄まされたモラルを前にして、鱗で覆われて…

「フランシス・ベイコン・インタヴュー」を読む。

レヴィ=ストロース「野生の思考」を読んだ。ところどころつまづいて曖昧な点が残るものの、全体の八割程度は理解できたと思う。最終章はほぼサルトル「弁証法的理性批判」への応答と批判にあてられており、残念だが細かい論点についてはほとんど理解できなか…

出張の際に会社から支給される宿泊代は、これまで出張先の地域ごとに定められていて、実際の宿泊費に関わらず固定額だった。それが、営業利益の目標に到達するためという理由で実費支給になるという。宿泊をともなう出張というのは、私生活を大きく拘束され…

「野生の思考」を死にそうになりながら読む。今年のお盆はマリリン・ロビンソンとレヴィ=ストロースだけで終わりそう。 そんなことより、謎すぎる嘘字幕動画を見つけた

久しぶりにホームのクライミングジムへ行ってマンスリー課題に挑戦したら、予想以上に多くを完登できた。強くなってんじゃん俺。 マリリン・ロビンソン「ハウスキーピング」を読んだ。解釈が難しい心象風景がいくつも描かれる。読後の余韻は、触れるだけで崩…

ジェームズ・M・ケイン「郵便配達は二度ベルを鳴らす」を読んだ。 「LEGOムービー」を観た。思わず涙で目がうるんでしまった。テンションが高く、登場人物たちのノリは子供向けを感じさせる。しかし、脚本はあまりに練られてスピーディであり、オマージュの…

今週は仕事の負荷が大きすぎてボルダリングも読書もできない。お盆はレヴィ=ストロースの「野生の思考」を読むぞ。

「ドイツ幻想小説傑作選」を読んだ。

E・B・ホワイト「シャーロットのおくりもの」を読んだ。表紙をみて、小学生中学年向けなのではと思っていたが、やはりそうだった・・でもいい小説だ

ブヨ噛まれの経過観察。痒みはほとんどない。噛まれた部位の紅斑のような変色は、遠目から見るとわからない程度にやわらいだが、よくみるとあざがまだ残っている。完全に消えるまでは長い期間がかかりそう。 ウィラ・キャザー「大司教に死来る」を読んだ。 …

カズオ・イシグロ「浮世の画家」を読んだ。 ブヨ噛まれの経過観察。皮膚科の診察を昨日受けて、内服薬と軟膏薬を処方される。軟膏を塗ると、痒みがかなり収まった。昨日までは脛全体が赤くなっていたのだが、刺されて2日経過した今日は、刺された箇所が紅斑…

シャーウッド・アンダーソン「ワインズバーグ・オハイオ」を読んだ。都市化から取り残された田舎町の土埃立ちこめる通り、失われたものにとり憑かれた田園の人びと、屈折しつつも無垢の美しさを保った心情の戯れと震え、こうしたすべてが、カポーティの「遠…

プーシキン「スペードの女王・ベールキン物語」を読んだ。

イーヴリン・ウォー「スクープ」を読んだ。「回想のブライズヘッド」と同じ作者とは思えないユーモアに溢れている・・・。 大学一年のときにヘンリー・ミラー「北回帰線」を大学生協で購入したはいいものの、あまりの難渋さに当時は読むのを諦めていた。それ…

月曜日は仮病で休んだとはいえ、実は金曜日から週末にかけて風邪の兆候はすでにあったのだ。それが火曜日になってからいっそう咳がひどくなり、かなりつらい。ちゃんと治るまで休んだほうがいいのかな ミロラド・パヴィチ「風の裏側」を読んだ。

レーモン・クノー「地下鉄のザジ」を読んだ。

ブッツァーティ「タタール人の砂漠」を読んだ。小説を読むのは半年ぶりだ! 小説を読んでいると、世界が孕んでいる意味の豊かさ、人生の多様さを感じ取る感覚器官が花開くような思いがする。それで、平日の仕事が途端にばからしいものに感じられて、職場に唾…

アマルティア・セン「貧困と飢饉」を読んだ。本書で展開されている、飢饉の原因分析における権原アプローチは、開発経済学の新たな地平を切り開く端緒となったという。ある社会における貧困をどのように指標として表すか、食料供給量が不足していなくとも飢…

クレイン「赤い武功章」その他短編を読んだ。

カーリダーサ「シャクンタラー姫」を読んだ。 働くことは――少なくとも会社で総合職として働くということは――、業務の遂行者として自分自身を見立てる役者と、役者が演じようとしてはやり損ない続ける人物のあいだの誤差の計量に要約される。われわれは、絶え…

まだ読めていない海外文学

最近はあまり本を読めていない。レマルク「西部戦線異状なし」、キケロ「友情について」を読んだ。 ぜひとも読み終わりたい未読の小説は、なんとも俺を及び腰にさせるものばかりが残っていて、次に手に取る本を悩ませている。たとえば、手元にあるエミール・…

フアン・ルルフォ「燃える平原」を読んだ。残念ながら「ペドロ・パラモ」ほどの衝撃はなかった。貧困の民とその血なまぐさい応酬は、「カヴァレリーア・ルスティカーナ」を始めとしたジョヴァンニ・ヴェルガの短編を想起させる。

ゴールドスミス「ウェイクフィールドの牧師」を読んだ。そんなに期待していなかったが、このどんでん返しは悪くない。

トマス・ハーディ「テス」を読んだ。ヴィクトリア朝時代の偽善的なピューリタニズムを告発する小説だが、あまりおもしろくはない。次に読む英文学はE.M.フォースターを考えている。

現代語訳の「無門関」を読んだが、あまりに意味不明で、書き下し文も注釈もかなり飛ばし読みしてしまった。無門関は、大乗の膨大な経典と先人による注釈・典籍を踏まえた修行僧向けの専門書であり、門外漢の素人が流し読みしてなにかが理解できるという代物…

原始仏典の現代語訳「真理のことば・感興のことば」を読んだ。

言葉から隔離された人びと-踏みとどまる人びと

フォークナー「死の床に横たわりて」を読んだ。一部難解で、意味が取れない箇所があった。この小説と同じく、貧しいアメリカ農民家族の旅の軌跡を描いた「怒りの葡萄」よりもいっそう救いがなく痛ましい。このやるせない読後感は、リチャード・ライトの「ア…

「実践の倫理」「ブッダのことば」を読んだ。