思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

読書

ハイエク「隷属への道」を読んだ。自由放任主義ではない、健全な競争に基づくデザインされた自由経済というものの考え方を知って感銘を受けた。ハイエクに心酔してしまいそうだ。 古典を読むと、鬱屈した不全感、漠然とした無力感とだけしか思っていなかった…

アベル・ボナール「友情論」を読んだ。 「ドゥ・ザ・ライト・シング」を観た。この映画は1992年のロサンゼルス暴動を彷彿とさせるが、映画が公開されたのは1989年である。アメリカ市民社会のうねりと矛盾を厳しく問う作品だが、ブルックリンの猥雑とした雰囲…

末木文美古「日本仏教史」を読んだ。これまでは臨済録や無門関といった、禅の公案集などにしか興味をもっていなかったが、初期仏教時代の経典も読んでみたいと思うようになった。

レメディオス・バロ

トマス・ピンチョン「競売ナンバー49の叫び」を読んだ。映画「人生スイッチ」を観た。 「競売ナンバー49の叫び」がきっかけでシュルレアリスム画家レメディオス・バロに興味をもつようになった。彼女の作品のひとつ「 出会い」をネットで見つけたが、こんな…

マリリン・ロビンソン「ギレアド」を読んだ。この語り口、苦みとともに振り返られる過ぎ去った日々の追憶へのゆるやかな慕情は、ユルスナールの「ハドリアヌス帝の回想」を思い起こさせる。 映画「Uボート」を観た。

映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」「ミッドナイト・イン・パリ」を観た。 般若心経と金剛般若経の現代語訳を読んだ。現代語では漢訳の書き下し文からかなり意訳されているようで、以下の句の連なりがかもし出す複雑怪奇さは失われている。 まさに色に…

瑞牆山・金峰山ハイキングと裏妙義縦走

4月28日から29日にかけて、一泊二日で瑞牆山と金峰山に行ってきた。金峰山頂上にある五丈岩に登ろうとしたが、ビレイ無しであれを登る気にはなれなかった。バカでかい雪山登山靴を履いていたので、たとえ無茶をしたとしても完登できなかったと思う。 5月1日…

為替や仮想通貨ではなく、国内の新興ベンチャービジネスに投資することが流行すれば、たとえそれが投機であっても、総体で考えれば経済成長に寄与できる見こみは大きくなると思うのだが。外貨への投資というのは利益のための先行投資というよりは、マクロで…

キケロー「老年について」を読んだ。マーク・トウェイン「トム・ソーヤーの冒険」を読む。 ボルダリングについて。3級課題を新しく1つクリアできた。牛歩のような上達速度ではあるが。 谷川岳馬蹄形縦走しようと計画書を山岳会に出したら、「無謀だからダメ…

リードクライミングジムに初めて行った。5.10cを2つオンサイト、5.11aは疲れて登りきれなかったが、おそらく次は行けると思う。まあこんなもんか。今年はレッドポイントでボルダリング初段を目指す。真面目にやればできるはず。 「人間の建設」を読んだ。茂…

サガン「悲しみよこんにちは」を読んだ。映画「ルーム」を観た。 年明けに安達太良山に登る計画を立てる。ついでに沼尻でスキーをしたい。 帰省先の近場にあるボルダリングジムに初めて行った。オンサイトでは6級が限界。2,3回トライすれば5級はすんなり登れ…

ジェイン・オースティン「説得」とウィラ・キャザー「マイ・アントニーア」を読んだ。「マイ・アントニーア」は19世紀後半のアメリカ中西部における移民一世たち、特にその中でも、街に出ることなく、大地に根ざして生きることを選んだひとりの女性を描いた…

今日はボルダリングジムに行ってきた。5級課題にいくつか挑戦して、ひとつクリアすることができた。残りはぎりぎりクリアすることはできなかったが、次はできそう。 「その男ゾルバ」を読んだ。ジェイン・オースティン「説得」を読む。 最近はGorillazとCara…

カザンザキス「その男ゾルバ」を読む。古代クレタ人の心の中に生きていた叙事詩や口承伝説が、クノッソス宮殿の優美な壁画や陶器に命を吹きこむと同時に、クレタの栄枯の歴史の断片がミノス王の物語やミノタウロス神話へとやがて受け継がれる。ちょうどその…

チュツオーラ「やし酒飲み」を読んだ。訳者は巻末の解説で、この小説からアフリカ人的世界観というもの(そんなものがあるとしてだが)を短絡的に導出しようとしているが、なぜ、ナイジェリアの一部族出身の作家が書き留めたものに全アフリカに共通する想像…

シュリーマン「古代への情熱」、シェリー「フランケンシュタイン」を読んだ。

これからは読んだ本の内容の要約と所感を記録していくことにする。学生時代は数百冊の本を読んできたが、特に鮮烈な印象を与えた数十の文学を、そのかぐわしい薫香を大切に取り分けておくように記憶の棚にしまいこんでおくだけでは、これまで読んできた、そ…

旭岳-トムラウシ山-十勝岳縦走

旭岳からトムラウシ山、十勝岳を経て富良野岳まで縦走してきた。当初は3泊4日で15日に下山する予定だったが、帰りの航空便を17日に予約しており、別に急ぐ必要もなかったので、3日目の行程を2日に分けて4泊5日とした。ほぼ同じ日程・コースで縦走をしている…

ジェイン・オースティン「ノーサンガー・アビー」を読んだ。

ガルシア=マルケス「コレラの時代の愛」を読んだ。フロレンティーノ・アリーサを自分自身に重ね、無我夢中で読んだ。この年齢でこの小説に出会えてよかったと思う。かれのように女性を愛せるようになりたい。 つまり、人は同時に何人もの人と、それも誰一人…

「運命論者ジャックとその主人」を読んだ。

俺がジェンダーを憎悪するようになったのは、小学の頃に読んだゲド戦記第四巻「帰還」の影響であろう。中学の頃に出会ったカミュの「異邦人」と同程度かそれ以上に、刺激が強すぎた。

いろいろ

「きっと、うまくいく」「グラディエーター」を観た。マキシマスという北方軍の将がアウレリウス帝の後継を巡ってコンモドゥスと争うなんて史実あったっけ、と思いWikipediaを調べるが、マキシマスの存在自体を含め完全なる創作であると判明。ふざけんな。 …

「ヒトラー最期の12日間」「アンタッチャブル」を観た。「イザヤ書」上を読んだ。「サムエル記」を読む。

学生主催の研究発表会から帰ってきた。和歌山の片田舎に3日間閉じ込められるのはつらいものがある。 ソフォクレスの悲劇「アイアス」「トラキスの女たち」「アンティゴネ」「エレクトラ」「オイディプス王」「ピロクテテス」「コロノスのオイディプス」を読…

トーマス・マン「ブッデンブローク家の人びと」を読んだ。

小学校以来の友人と海遊館に行ってきた。 「ブッデンブローク家の人びと」中巻を読んだ。下巻を読む。なんか読むの遅くないか?

「ブッデンブローク家に人びと」上巻を読んだ。中巻を読む。おもろいじゃねーか。

「ネコのミヌース」を観た。トルストイ「人はなんで生きるか」を読んだ。 トーマス・マン「ブッデンブローク家の人びと」を読もうと思うが、読む気があんまりしない・・・

ラルフ・エリスン「見えない人間」を読んだ。この小説に出会えてよかったと思う。 ジョゼフ・コンラッド「ノストローモ」が新訳で文庫化されないかなあ。長大作だから3分冊くらいで。