思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

年末年始にやっていたことの記録(甲斐駒ヶ岳 戸台川 舞姫の滝・七丈ノ滝沢・鶴姫ルンゼ/尾白川 西坊主ノ沢・滑滝沢アイスクライミング)

12月28日

当初は北岳バットレスの冬期クライミングを考えていたが、自分の体力ではアプローチ敗退になるだろうと見越して、南アルプスの戸台でアイスクライミングをする計画に変更。3泊4日で七丈ノ滝沢、一番星といった主要な大滝を登攀するのが目的。

前夜発して諏訪でネットカフェに泊まったあと伊那へ向かう。仙流荘近場の臨時駐車場に車を駐め、戸台川河原沿いの長い歩き。現在は廃屋となっている丹渓山荘内でテント設営後に、舞姫の滝F1-F3を登る。F1をリードし、F2, F3をフォローで登った。

 

12月29日

七丈ノ滝沢を登攀する。F1およびF2(七丈ノ滝)の2p目, 4p目をリード。3p目でビレイ中に氷柱から滴る水をずっと浴び、ロープやウェアを含めてあらゆる装備がずぶ濡れになる。このときは本当に心が折れそうになったが、4p目のガシャガシャの氷で構成されたヴァーティカルの核心部をアックステンションしつつリードで登るパートナーの気概に刺戟されて、なんとかトップアウト。丹渓山荘へ戻ったときは完全に燃え尽きていた。

 

12月30日

当初は戸台川上流域にある大氷瀑・一番星を登攀する予定だったが、ギアやロープが氷漬けになっているのと、上流域へのアプローチがいかにも大変なので精神的に持ちそうにない。そこで、丹渓山荘近場の赤河原にある舞鶴ルンゼを登って帰ろうということになったが、舞鶴ルンゼ1p目は氷が下まで届いておらずまだ登ることはできなさそう。代わりに鶴姫ルンゼ1p目だけを登り、予定を切り上げて早々に下山した。



12月31-1月1日

母の実家に滞在し、装備の洗濯やメンテナンス、次の山行の準備をしていた。

 

1月2日

3泊4日で尾白川本谷周辺でアイスクライミングをするために、日向山登山口から入山。25kgのザックを背負い、約7時間のアプローチを経て、尾白川本谷の北坊主ノ沢取り付き至近にてテント設営。昨年1月の奥三ノ沢左俣への河原歩き地獄アプローチに匹敵するつらさ。

 

1月3日

西坊主ノ沢でアイスクライミング。ところどころでコンテを交えつつ、60mロープをほぼいっぱいに伸ばして、トータルで8-9ピッチ。F5上まで抜けたあとは右岸の尾根を下ったが、傾斜が急なうえに雪に覆われたスラブの岩が出てくるので、下降にたいへん難儀した。

 

1月4日

滑滝沢でアイスクライミング。F1-F2間での80mのコンテを除いて、トータルで9ピッチ。西坊主ノ沢と比べればいくぶん容易だろうとみくびっていたところ、何百mも延々と続く氷瀑のスケール、岩のようにすさまじく硬く締まった氷、吹きつける風の冷たさは、前日にも増して十分に厳しいクライミングを強いた。F1, F2, 奥のナメ滝を越えて雪の吹き溜まりが続くだけのところまで上がったところで登攀終了とし、左岸の尾根を下降した。

 

1月5日

テントを撤収し、もと来た道を戻って下山。精神的にはこの日が核心だろうと思いかなり覚悟をしていたので、集中力を途切らせることなく無事に下山できた。