思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

これまでに敗退したクライミングルート

人気のあるメジャーなマルチピッチルートだけでなく、比較的マイナーだったり難度の高いルートにも徐々にトライするようになり、それに比例して敗退することも多くなったと思う。過去に登ることを断念して途中で降りてきたルートを以下に記録しておこう。人工登攀を交えてなんとかトップアウトできたり、後日に再トライしてトップアウトできたルートはここには含まれない。

 

2022年9月10日 瑞牆山十一面岩奥壁 一粒の麦

岩が濡れていたため、核心の最終ピッチは左のブッシュ帯へエスケープした。自分の中ではこれは敗退なので、機会を狙って再トライしてみたい。

 

2023年01月29日 立岩 3ルンゼ

F3に氷瀑がなくただの岩壁だったのでアイスクライミングができずに引き返した。時期や気温のタイミングが特段悪かったとは思えず、渇水や沢の流れの変化が原因ではないかと疑ったがよくわからない。再度立岩を訪れることがあれば3ルンゼではなく1ルンゼを登りたい。こちらの方はアプローチが短いという利点に加えて、遠目から凍結具合がよくわかるうえ、氷瀑のスケールも大きいだろう。

2023年5月23日 小川山 屋根岩4峰 V字状岩壁ルート

1ピッチ目出だしから岩がボロボロで登れる状態ではなかった。ルートの取り付きを単に間違えていただけの可能性がある。

 

2024年01月06日 滑川 奥三ノ沢左俣

主要な氷瀑をすべて登って左俣のラッセルも終え、あとは支尾根に沿って稜線まで歩くだけだったのだが、稜線に近づくにつれ暴風雪が激しくなってきたので大事をとって標高2660mあたりから引き返した。奥三ノ沢左俣は登りきったといってもいいかもしれないが、稜線に出られなかったのでアルパインライミング的には敗退なのだろう。

2024年02月23日 錫杖岳前衛フェース 左方カンテ

2月下旬に急激に気温が上がって前衛フェース1ルンゼのアイスはすべて消え失せ、左方カンテのルート上も氷雪はなく完全にドライのコンディションだった。6P目大テラス下の岩壁を支点なしで登れる気が到底しなかった。このときは時期が悪かったが、岩に氷雪が張りついていれば難度もだいぶ変わってくるだろう。

2024年04月21日 伊豆 城山南壁 静岡北嶺ルート

         同壁 トワイライトゾーン

城山南壁の他のメジャールートと異なり、これらはほとんど登られていないためか、オリジナルラインに入った途端に岩肌にやたらと砂や苔が付着していた。これによって難度が大幅に上がっていたために登ることができなかった。十分に強いクライマーであればこの程度の障害をものともせず登るだろうから、俺はまだまだということだ。

 

2024年05月26日 瑞牆山 大ヤスリ岩 トリックスター

トポにも記載がある通り、2ピッチ目のクラックを埋めつくすほどにイワタケが岩壁にびっしりと張りついており、これをオンサイトトライできる気がしなかった。カムの本数が足りなかったから、いずれにせよ敗退するしかなかった。

 

2024年09月21日 瑞牆山 御祝儀岩 シルバーフリーウェイ

                              同 大面岩 I'm old fashioned

最近になってようやく気づいたのだが、俺はスラブが本当に下手くそで5.10bのスラブを登ることができない。シルバーフリーウェイ1ピッチ目もその例外ではなかった。ランナウトの恐怖が原因ではなく、単純に登ることができなかった。I'm old fashioned 1ピッチ目中間部のクラックは、泥と草付きでかなり汚れているうえにびしょ濡れで登ることができなかった。今年は6月以降に外岩へ行く機会がかなり限られていたから、ブランクを経て花崗岩でのクライミングがだいぶ下手くそになっていたことも敗退の原因のひとつだろう。