思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

谷川岳一ノ倉沢 3ルンゼ

6月4日に谷川岳一ノ倉沢3ルンゼへ行ってきた。初登記録は1930年のクラシックルート。後半は浮石の目立つ悪い草付き帯が続き、国境稜線直下の藪漕ぎ帯まで全15ピッチだった。

一歩間違えたら大きな事故になるようなミスをいくつかしてしまったのが反省点。F3を右から巻こうとして、草付きのルンゼ状を俺がリードで登っているときに派手に落石を起こしてしまったことが一つ目。ビレイヤーはちょうど真下のルンゼ下部にいたので、落石がビレイヤーに直撃するリスクがあった。浮き石の多い不安定なルンゼを登ったことが原因で、これはルートファインディングミスだった。上部岩壁の下から、その左脇のスラブ状壁を登るあいだの数ピッチにおける終了点構築がミスの二つ目。この数ピッチにわたって残置のハーケンが極めて少なく、クラックに乏しい岩質のためカムがまともに決められない。仕方ないので残置ハーケン一枚だけで終了点とした場面があったが、終了点構築の原則に照らして明らかに良くなかった。せっかくスモールナッツを持っていたのだから、細いリスを探せばナッツで複数の支点を取れたはずだった。終了点構築をもっと丁寧に考えないといけない。

とはいえ、特にフォールや怪我なしに無事に下山できたことは何よりだった。