思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

ブラックダイヤモンド キャメロットの重量一覧表

トラッドクライミングアルパインライミングのリードに挑戦しようとするとき、ナチュラルプロテクションの購入はどうしても避けて通れない。カムデバイスはブラックダイヤモンド社キャメロットが定番だが、C4, Z4, ULといくつも種類がある上に、C4は2019年にデザインが一新されたというから、初めて名前を聞く人はわけがわからないだろう。ショートのフリークライミングにしろ何ピッチも要するアルパインにしろ、カムは軽量であることに越したことはないが、一般に軽量のシリーズほど価格が高くなる傾向がある。費用対効果を考えると、一概に軽量のものが望ましいとは言えず、人によって考えが異なるところだ。カムデバイスはダメもとで気軽に買えるほど安価な代物ではないから、俺のような初心者はいっそう頭を悩ませることになる。

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そこで、従来のC4、リニューアルされた2019年バージョンのC4、そしてUL(ウルトラライト)各サイズの重量を整理してみたいと思う。ちなみにZ4シリーズはスモールカムで、旧C3やX4シリーズの後継である。上図のサイズ対応表が示すように、Z4はC4やULとはシリーズが異なるので、ここでは重量の比較対象に入れていない。

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*計は#0.4~#4の合計重量であり、#0.3, #5,#6は含めていない。
**ULは#0.3, #5,#6が存在しないため、空欄にしてある。

 

上の表を見ると、旧C4に対して、2019年ver.の新C4の総重量は91%、ULの総重量は78%であることがわかる。また、新C4と比較したとき、ULの総重量は86%となる。一方で、もし#0.3~#6のすべてのサイズを総計に含めると、旧C4に対して新C4は92%、ULは(#0.3, #5,#6は新C4を使うとして)86%となる。いずれにせよ新C4とULの合計重量差は140gにすぎない。新C4が登場したことで、ULのメリットはかなり薄れてしまったように見える。

このような重量のわずかな違いは、携行するクイックドローの本数やカラビナのタイプ、特にアルパインの場合はザック本体の重量によって簡単にひっくり返ってしまうことにも注意してよい。なにしろザックの種類によっては、同一の容量であっても重さが1.0kg~1.5kg異なるわけだから、わざわざ高価なULを選ぶことで軽量化を図る意義はいっそう小さくなる。