思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

明星山南壁(左フェースルート・フリースピリッツ・左岩稜ルート)

11月3-5日に明星山南壁へクライミングしに行き、左フェースルート、フリースピリッツ、左岩稜ルートを登攀した。

 

web上の日記にこんなことを書くのもどうかと思うが、この山行における同行者の判断や行動に大きな疑問を感じたので書き留めておく。今回は4人で明星山へ行ったので2人一組になって2パーティで登攀することになったわけだが、そのうち2人はルートファインディングに自信がないということで後続でついてくることになった。初日は左フェースルートを登攀して、翌日のフリースピリッツ登攀の準備として岩の様子や下降路を確認することになったが、後続パーティはルートファインディング能力がかなり低く、また登攀・行動のスピードがあまりに遅いことがわかった。このペースではフリースピリッツ登攀中に時間切れで敗退するだろうと思われたので、登攀の際は後続パーティのリードが追いつくまで先行パーティのビレイヤーは各ピッチの終了点で待機し、先行が構築した終了点を後続も使いまわすことで時間短縮を図ろうということを話し合った。

当日に登攀開始する際に方針を互いに再確認したところ、先行パーティが使ったスリング・ナッツなどの中間支点をすべて残置して、後続パーティも使いまわすつもりだという。先行と後続でまったく同じラインを辿れる保証はないわけで、中間支点をすべて使い回すなんてことをすれば、回収忘れやギアの受け渡しで余計なトラブルを生むだけだということが目に見えたので、俺はその場で猛反対して終了点だけを使い回すという方針になった。驚いたのは、このやり方であっても後続パーティの行動は遅く、全体の行動時間のうち、後続の待機だけで累計約2時間が占められたということだ。

後続パーティの2人組は、明らかにアルパインライミングに必要な能力を欠いていたうえに先行パーティに頼りきりであり、そしてそうした状況に対してあまりにも緊迫感を欠いていた。明星山クライミングの計画は1年前から立てていたもので、フリースピリッツがどれだけの難易度のルートか、登攀に求められる技術がどのようなものかも予めわかっていたはずなのに、明確に準備不足のままに臨んでいた。

お前は計画で登ることになったルートに登れなくても別にいいやと思っているのか? 登れなかったりルートファインディングができなかったり、時間がかかりすぎたりしても、仲間に頼ればどうにかなるだろうとでも思っているのか? ショートのフリークライミングだけだらだら登って、アルパインなんかグレードが低いから練習しなくてもなんとでもなると思っているのか? ライミングなめんじゃねえよ