思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

最近に行った山登りの記録(城山・中央壁ダイレクトルート/エキスカーション・霞沢岳中千丈沢 アイスクライミング)

ここ最近は自分の中で快挙と呼べるようなクライミングがまるでできていなかったので、ふてくされてこのブログに記録を残すことをサボっていた。先週に海金剛へ行ってきて、納得できるクライミングをようやく成し遂げることができたので、山行記録をここにまとめておきたいと思う。

 

3月6日 城山・中央壁ダイレクトルート/エキスカーション

ワンデイで継続登攀した。ダイレクトルートは2ピッチ目で一箇所テンションがかかってしまった。時間がなかったため、エキスカーションは2ピッチ目をフリーで登ることにこだわらずにクイックドローを掴んで無理やり登攀した。懸垂下降時にロープが引っかかってしまい、このトラブルのためにクイックドロー2本を回収し忘れたのが悔やまれる。

 

3月12日-13日 霞沢岳中千丈沢 アイスクライミング

初日はZ、ジョーズ右、一角獣1P目を登攀。二日目はジョーズ左、一角獣3P目を登攀。Z1ピッチ目と一角獣1P目をリードで登ることができたので満足。

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3月25日-26日 赤岳ショルダーリッジ右(敗退)、南沢大滝アイスクライミング

行者小屋から赤岳ショルダーリッジ右の取り付きまで2時間かかった。これはまったく想定外だった。その上、しっかりしたボルトに騙されて、トポとはまったく異なるところから登ろうとしてしまい、難しすぎてあえなく敗退。翌日は三叉峰ルンゼに行こうと思っていたが、モチベーションが下がってしまったので、強風を言い訳にして撤収した。帰りがけに南沢大滝を2ピッチに分けて登り、核心部をリードで登れたことは良かった。

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4月2日 雪上技術講習(谷川岳マチガ沢)

鹿島槍ヶ岳や不帰岳でのアルパインライミングにむけて、雪面での確保やスノーボラードについて講習を受けてきた。

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4月3日 有笠山フリークライミング

新しく入会した東京の山岳会のメンバーへ顔を売るため有笠山でのクライミングに飛び入りで参加してきた。昼頃から雨が降り出してきたので岩場にいた時間は短かったが楽しかった。成果は以下の通り。

旅館有笠 (5.10a)=オンサイト

とうりゃんせ (5.10c)=オンサイト

出前一丁 (5.12a )=核心のハング部を抜けられず完登できなかった。

予選落ち (5.11a/b)=2トライ目でRP。この程度の難度ならば一撃できるはずなのだが、できないのはオンサイトが下手くそだからだ。

 

4月9日-10日 海金剛 スーパーレイン、スーパートリトン

スーパートリトンはこの数年再登の記録がなく、名前が格好いいこともあって是非登ってみたいルートだった。昨年の年末にここに取り付き、時間切れで途中敗退してしまったので、そのリベンジで海金剛に再び訪れた。初日のスーパーレインでは、6ピッチ目をオンサイトこそできなかったが再トライして最後までフリーで抜けられた。二日目にスーパートリトンを登攀。岩が脆く全体的に浮き石が多い上に、一部のクラックは土と草に埋もれている。3ピッチ目、5ピッチ目、6ピッチ目はカムを決めつつ人工登攀で無理やり上へ抜けた。前日にスーパーレインを登るときに上部城塞をすでに登っていたので、下部城塞を越えてスーパーレインと合流したところで終了とした。スーパートリトンはフリーというよりはまさにアルパインのルートと言ってよく、全体的にスーパーレインよりもワングレード上だった。

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見ろ、俺はベストを尽くした! 車道を歩こうが途上で補給をしようが、こうと決めたことをやり遂げる苦しみをしっかりと握りしめて、その感触を余すところなくすみずみまで味わった! すべての表象が燃えつきた消し炭のように崩れ去り、世界がインパクトと衝迫の渦に飲みこまれた後に、はかなげに空気中を漂っていた俺の意志が凝固して、燃える水晶のように俺の前にまばゆく屹立する! これが山に登るということだ!