思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

おそろしい夢を見た。さながらPCゲーム「Portal」か弐瓶勉の漫画「Blame!」のような、無機質で果てしない巨大建築物の中に入りこむゲームに入りこんで、さながらVRのように世界を探索するのだが、とんでもなく不可解で気味の悪い現象――それがゲームにあらかじめ組み込まれたイベントなのか、あるいはそのゲーム世界を構成する法則に基づくものなのかはわからないが――を目の当たりにする。たとえば、毀れた水道管から流れ落ちる水流が電磁場を誘起させたり、使い方もわからない科学装置の遺跡群が空間を浮遊する道具を自発的に生成したり、世界をあてもなく徘徊するロボットが鏡のように2体に増殖し、その一方が片方を見届けたあと、底も見えない闇の中へと降り去っていったりする――。これらの現象を目撃した私は、ゲーム世界のある場所にたたずむゲーム作者に次のように問い詰めるのだ。あのロボットはいったいなんのつもりで仕組んだのだ、人生に対するなにかの隠喩を指しているのだろう、そうにちがいない、と。私は、この世界を支配しているかつて馴染みのない法則、そしてフランシス・ベーコンの描くねじ曲がった肖像のような意味の不在がおそろしくてたまらずにこのように聞いたのだが、帰ってきた答えは無言だった。

 

 

いま思い出したのだが、タイ出張の際にスワンナプーム空港に到着したあと、入国審査を受ける前に入国カードに記入していたら、中年のイスラエル人が唐突に声をかけてきて、入国カードの各項目に何を書いたらいいのか教えてくれと頼んできたのだった。かれはまるで英語を読むことができず、私の口頭の説明もなかなか理解できないでおり、しまいにはお前が書いてくれと言わんばかりにペンをこちらに寄越してくるのだった。どうでもいいことだが、イスラエル人が自分の国のことを「イズライル」と発音することは驚きだった。