思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

ひさしぶりにむかついた

タイの製造子会社からプログラマーのタイ人Pが長期出張で俺の部署に来ている。かれとは共通の友人(過去の記事で言及したことのあるタイ人N)がいるため、ときおり話すことがあるのだが、話しかけてくる内容といえば一方的な依頼ばかりなので、最近少しイライラしてきている。

Pの依頼とは例えば、俺がタイ出張中にデジカメのバッテリーを在タイのPの友人から受け取って日本へ持ち帰って欲しいだの、野球をやってみたいのだがどこでできるのか教えてほしいだの、任天堂のリングフィットアドベンチャーをネット通販で買いたいから購入手続きを代わりにやってくれだの、オンラインショッピングで個人情報を登録するための電話番号を貸してくれだの、しょうもないことだ。

相談の内容が些細なことで、同じく日本に滞在している親しい同胞に相談すれば済む話であったとしても、俺はかれの手助けをすることを厭わない。だが、こちらが親身に協力しようとしても、かれはすぐに手のひらを返して自分の依頼をなかったことにしてしまうのだ。誰からデジカメのバッテリーを受け取ればよいかについて確認したら、「もう解決したから受け取らなくていい」と連絡してくるし、野球はできないがバッティングセンターがあるから、もしよければ行こうと提案しても、「自宅でゲームをやりたいから」といって断るし、リングフィットアドベンチャーを公式サイトから代わりに買おうかと持ちかけても、「ヨドバシカメラのセール品の在庫がないかもう少し探してみる」といって依頼を保留する。

俺を不愉快にさせるのは、かれが自分の依頼をその場の思いつきで言ったにすぎず、自分が他者に何を手助けしてほしいのか、本人がまともに理解していないというだけではない。たしかにそれだけでも俺が怒りを感じるには十分かもしれないが、それ以上に神経を逆撫でさせるのは、こちらの申し出る協力がかれの実際に求めている内容と異なっていることに俺が気づいたとしても、かれがそのことに対して一向に無頓着なことである。かれの相談が発端となって始まったことにも関わらず、かれ自身のちゃぶ台返しによって問題の解決は突如として俺の手の届かないところへずらされるか、さもなければ、あたかもあらかじめそうと決まっていたかのように繰り延べられ、棚上げにされる。それによって俺の提案は行き場をなくして、虚しい空隙をさまよう羽目になる。たち消えになった解決策は、かれの中で問題点がいつの間にか別の場所に移り替わったという理由だけでいっさい顧みられることはなく、かれは次に思いついた解決策にすぐさま飛びついて、それまで俺に相談していたことすら忘れてしまうのである。