思ったこと、考えたこと。

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バンコク発の日帰りクライミングツアー報告

2月11日から2月29日にかけてタイのアユタヤにある子会社に出張してきた。出張中、平日はアユタヤに滞在していたが、週末の土日は休みで自由に時間を使うことができた。そこで2月16日にバンコク発の日帰りクライミングツアーに参加してきたので、これについて報告しようと思う。Khao Yoiでのクライミングに関する日本語の記事は探す限りネット上になかったので、少しは貴重な記録となるだろう。

 

ツアーは毎週日曜日に開催しており、スケジュールと行き先は、ボルダリングジムとツアー運営を兼ねているF5 Climbing Center(最近になって名称がF5 Challenge Centerへ変更されたようだ)のFacebookから確認できる。行き先は週替わりで、Khao YoiとKhao Jin Lae(いずれもフリークライミング)、そしてKhao Iko(マルチピッチクライミング)といった、バンコク近郊の3箇所の岩場のいずれかとなる。

ライミングツアーへの参加申込は、F5 Climbing Centerの公式サイトからおこなう。シューズ、ヘルメット、ハーネスなど、クライミングに使用する道具をいっさい持っていなくとも、追加料金なしで一式をすべて借りることができるので、申込み時にその旨を入力すればよい。また、必要に応じてガイドがトップロープを張ってくれるので、クライミング初心者でも参加に支障はない。

公式サイトから申込みをすると、ツアー当日までに料金1500バーツを口座振込か現金手渡しで支払うようにとの確認メールが送られてくる。当日の現金手渡しは原則的に認められていないようだが、Facebook上で事前に交渉して誠意を見せれば(*英語)応じてくれる。

当日は朝6:00にF5 Climbing Center入り口前に集合。F5 Climbing Centerはラームカムヘーン大学近辺の雑然とした住宅街の一角にある。近場には鉄道駅がないため、タクシーかバイクタクシーを使うのがよい。私は前夜に近場のゲストハウスに宿泊して事前に場所を確認していたから迷わなかったが、集合場所はきわめて分かりづらい。F5 Climbing Centerは、GLP esports hubという洗練されたインターネットカフェのすぐ左手にあるので、これが目印になるだろう。

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私が参加したツアーでは、アメリカ人男性、カナダ人女性、タイ人男性の計3人がガイドとして付き添った。あとで聞いた話だが、カナダ人女性は正式なスタッフではなく、アジア各地を旅行している中期滞在のバックパッカーで、ツアースタッフであるアメリカ人の家に居候しながらツアーのサポートをしているとのことだった。日本人のスタッフはいないため、英語もしくはタイ語がある程度できないとコミュニケーションには苦労するだろうが、参加不可ということはないと思われる。

私以外のツアー参加者は、ドイツ人男性と中国人男性の二人だけだった。ドイツ人のかれはカメラ好きのデジタルアーティストで、休暇を使ってチェンマイを観光旅行していたという。中国人のかれはタイ在住で、GoProを音声入力で使いこなそうとしてまったく使いこなせていないのが面白かった。

このときの行き先は、バンコクから車で約2時間半のKhao Yoi。洞窟と寺院で知られるさびれた観光地であり、バンコクから見て南西方向のペッチャブリー県内にある。岩山に建立された瀟洒な寺院の手前に駐車場があり、ここに車を停めることができる。野生の猿がそこらじゅうにいて、目を離した隙に、車の荷台に載せた荷物などを勝手に奪い去ってしまうので要注意。

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 駐車場から寺院の階段を登って5分ほど歩くと、大きな仏像がひっそりと鎮座する洞窟にいたる。ここには7つのクライミングルートがあり、グレードはおよそ5.8~5.10c。私はここで以下のルートに登った。

Hear No Evil, See No Evil, Speak No Evil 5.8=オンサイト

Blind Monkey 5.9=R.P

Ruff Arse Monkey 5.10b=オンサイト

グレード5.8のルートをズボンのポケットにスマホを入れたまま登り、ルートの中段で落としてしまった。約15m落下したので間違いなく破損したと思ったのだが、幸運なことにアルミのフレームがわずかに歪んだだけで、故障せずにすんだ。

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正午過ぎまで洞窟内でクライミングしたあと、寺院から500mほど離れた別の岩場に移動して、再びフリークライミング。こちらの岩場は洞窟内ではなく、林の中にそびえ立つ岩山の一角で、午後になると日差しが山に遮られて快適である。ここでは5.9~5.11台まで幅広いグレードのルートを楽しめ、マルチピッチのルートもある。私は5.10bのルートをオンサイトしたものの、5.10dのルートには歯が立たず、ヌンチャクを掴みつつなんとか終了点まで登り切ることができた。

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2つのルートを登り終わった時点ですでに午後3時だったので、撤収して帰り支度を始める。帰りは2時間程度でバンコクに着き、出発地と同じF5 Climbing Centerにて現地解散。私はこのあとバイクタクシーでバンコク中心街のプロンポンへ向かい、デパートの本屋で立ち読みしたりバーガーキングで小腹を満たしたり、適当に時間をつぶしたあとアユタヤへ帰った。