思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

これからの中国

主要各国の将来の生産年齢人口推移の予測データがなかなかおもしろい。アメリカはともかく、なぜイギリスは2050年まで増加し続けるのだろう?

大泉啓一郎「消費するアジア」によると、中国の労働人口増大は人口ボーナスによるものではなく、都市圏拡大と農村からの人口流入によるものだという。中国は主要都市ですでに少子高齢化が始まっているから、農村の余剰労働人口が底をついた時点から労働人口が急激に減少し始めるのは納得できる。ただ、中国はすでに自前の半導体製造の全工程を整える準備はできていて、数十年以内に高付加価値産業へシフトすることは十分可能なように思われる。資本集約型産業を重点化して労働生産性を飛躍的に伸ばすのが先か、少子高齢化による膨大な社会保障費と労働人口減少に押し負けるのが先か、中国の正念場は2030年あたりにありそうだ。