思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

映画「ライトハウス」を観た。ギリシア神話から借用された様々なモチーフが謎解きのように散りばめられていて文学好きの興味をそそるのだが、鬱屈として救いがない映画なので気分が滅入ってくる・・・

 

ニック・ランド「暗黒の啓蒙書」を読む。議会制民主主義に対する幻滅と危機意識は第二次大戦前からすでにあったことで、本書は20世紀前半のカール・シュミットによる批判の現代風バリエーションのひとつに思える。民主主義をめぐるシュミットとケルゼンによる議論の軸の中に本書を位置づけるならば見通しがつきやすくなるだろう。ちなみに、ニック・ランドは現代における民主主義・平等・正義といった諸価値の起源をピューリタニズムに見ているが、これは視野狭窄な自文化中心主義というべきものだ。