思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

月曜日は気分転換に自宅から少し離れたボルダリングジムに行ってみた。初段を2本、1級を8本程度登った。もう少し登れてもいいような気がするが、俺もまだまだ弱いな

 

映画「オッペンハイマー」を観た。核分裂反応で飛び散る火花、雨粒と波紋、核爆弾の炎といったイメージを通して、連鎖反応という言葉が異なる意味を孕み、異なる意味を重ね合わせつつ繰り返し表現され、それがオッペンハイマーというひとりの物理学者の複雑で、ときとして(本人でさえ)不確かな内面へと接続されていく。みごとな映画というほかない。

谷川岳 一ノ倉沢衝立岩中央稜

3月15日に谷川岳の一ノ倉沢衝立岩中央稜を登ってきた。中央稜を登るのはクライミングを始めたばかりの2019年以来だから6年ぶりとなる。前回は6月の無雪期だったが、今回はアイゼン・アックス装備の冬期登攀となる。

計8ピッチで衝立の頭にいたり、同ルートを懸垂下降して取り付きに戻った。一・二ノ沢中間稜や一ノ沢右壁左方ルンゼをすでに登っているが、今回の山行を通して冬の一ノ倉沢の魅力をあらためて知った。中央稜から眺める滝沢第3スラブや滝沢リッジの遠景は、目指すべき目標としていかにもふさわしい困難なビッグルートに映った。

 

 

錫杖岳 前衛壁1ルンゼ/北東壁グラスホッパー

先週末は錫杖岳へアイスクライミングに行き、3月8日に前衛壁1ルンゼ、翌9日に北東壁グラスホッパーを登った。今シーズンは、戸台 七丈ノ滝3p目や米子不動 夜叉、塩沢右俣F10といった高難度の氷瀑核心部をフォローで登るばかりで、こんな体たらくでいいのかと、いまいち心が晴れないでいた。今回の山行では、グラスホッパー左ラインのV+ピッチをリードでオンサイトしてなんとか面目を保つことができた。

うちの会社からHuaweiの主要子会社へ納入している半導体チップが、中国国内のデータセンターで故障しまくっててとんでもないことになっておる。中国への協力企業とみせかけて、これもう対中国最前線のスリーパーエージェントと化してるだろ

谷川岳 一ノ倉沢 一ノ沢右壁左方ルンゼ

3月1日に前夜発日帰りで谷川岳の一ノ沢右壁左方ルンゼへ行ってきた。

左方ルンゼは全6ピッチで登攀終了して一・二ノ沢中間稜に合流。中間稜から東尾根を経て国境稜線へ抜けるつもりだったが、東尾根手前の急峻なナイフリッジに乗っかっている雪の量がかなり多く、グサグサでたいへん不安定なのでここで引き返すことにした。

 

すずめの戸締まり

先週の女峰山アイスクライミング山行にて、テント内での暇つぶしに「すずめの戸締まり」を観た。作品の背景をなにも知らずに観たので、主人公の精神的な巡礼の旅程、常世の暗喩するところなど、鑑賞後にあれこれと考える余地があって面白かった。しかしながら、製作者自身による解説を参照しなければ読み解けないであろう描写が多くあり、実際に監督は折に触れて作品内のモチーフを自身で解説している。製作者の意図に寄りそって解釈することは、まるで、それを使えば答えが導かれることをあらかじめ知っている解き方を謎に対して提示するようなものではないだろうか。

凡庸な小説は、読者が解釈の光線をよこして、実体のある像を結ぶことをみずから期待している。私たちはただ、凸レンズが作り出す実像の位置を予期して、焦点距離を考慮した間合いと、光線を送り出す方向に注意しさえすればよい。だが、それは読者と小説とのあいだに交差する駆け引きをひとっ飛びして、互いに合意の上で一気に最終解決を迎えてしまおうとするようなものだ。

 

女峰山北面 野門沢 布引の滝・野門沢支流 伏龍/鳳雛 アイスクライミング

2月22-24日に日光の女峰山周辺でアイスクライミングをしてきた。22-23日はテント泊で帝釈沢と布引の滝を登り、24日は駐車場を起点に野門沢支流の氷瀑・伏龍と鳳雛を登った。布引の滝は1985年に冬期初登とはいえ、水量の多さや凍結のタイミングの難しさを考えると、あまり再登されていないのではないか。初日のアプローチのラッセルでバテてもうだめかと思ったが、布引の滝を無事に完登することができてよい経験になった。

以下の写真は例によって時系列ばらばら。