思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

ハイエク「隷属への道」を読んだ。自由放任主義ではない、健全な競争に基づくデザインされた自由経済というものの考え方を知って感銘を受けた。ハイエクに心酔してしまいそうだ。

 

古典を読むと、鬱屈した不全感、漠然とした無力感とだけしか思っていなかったものの裏側に、実は秘密の窓が潜んでいたことを見つける。そこに目をやると、思っても観なかったような広大無辺の世界がのぞかれる。裏窓の向こうでは、自分が押しこめられたこちら側の世界とはまったく別の自然法則のもとで進化した、まったく別の種類の人間たちが戯れており、こちらの視線に気づくと、かれらは、まるで新種の哺乳類でも見つけたかのように好奇の目でじっと見つめ返してくる。そのとき、俺は慣れ親しんでいた大気からゆっくりと遊離して心だけを向こう側へともっていき、かれらの目をもって自分自身を眺めわたすことができるようになる気がするのだ。