思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」「ミッドナイト・イン・パリ」を観た。

 

般若心経と金剛般若経の現代語訳を読んだ。現代語では漢訳の書き下し文からかなり意訳されているようで、以下の句の連なりがかもし出す複雑怪奇さは失われている。

まさに色に住して心を生ずべからず。まさに声香味触法に住して心を生ずべからず。まさに住する所無くして、しかもその心を生ずべし。

それはともかく、金剛般若経のなかで、俺が気に入った箇所を引用しておく。

須菩提、仏に白して言う、「世尊よ、頗る衆生有りて、かくの如き言説章句を聞きて実信を生ずることを得るや、いなや。」

仏、須菩提に告げたもう、「この説を作すことなかれ、如来の滅後、後の五百歳に、戒を持し、福を修むる者ありて、この章句において、よく信心を生じ、これを以て実なりとなさん。」

 ここで、弟子の須菩提(スプーティ)は釈迦に対して、「幾多の月日が流れて世代が変われば、智慧と真理を伝える経典の力も絶え果ててしまうのではなかろうか」と危惧の念をもらすのである。しかし釈迦はこれに対して、「たとえ自身が死んで五百年経とうとも(正しい教えが滅びた時代になろうとも)、徳高く、戒律を守る人びとが経典に説かれている言葉をひとたび目にすれば、かれらはそれが真実だと気づくにちがいない」と述べている。

五百年先も仏の教えが残るであろうこと、そして、自分の死後五百年経っても、徳と戒律を守る人びとがいるであろうことに釈迦がこれほど確信をもっていることに俺は強く心を打たれた。