思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

研究室の先輩が浅野いにおの大ファンで、俺に「デッドデッドデーモンズ・・・」を勧めてきた。きっと浅野は、風景や小物の写真をデジタル画像として読みこみ、モノクロに加工して自由奔放に手描きを交え、「解剖台の上のミシンとこうもり傘の偶然の出会い」のような、風景を超えた風景を作り出していくことを心底から楽しんでいる。作者が作画のみによって読者に驚きを与えようとするとき、キッチュを極力排しようとするその真摯な遊び心に俺は圧倒される。

とはいえ、かれの作画は魅力的だとは感じるものの、俺は漫画の内容にはあまり心惹かれないし、積極的に良さを見出していこうとも思えないのが問題である。これについてさらに考えを進めることもできるのだろうが、そこにどのような価値があるのかではなく、なぜそこに価値が見当たらないのかについて語るほど饒舌であることは望ましくない。語り方こそが内容そのものだというのであれば話は別だが。