思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

パーソナリティ障害者を眺める苦しみ

http://nisimiyu.web.fc2.com/index.htm

このサイトの運営者の言葉をそのまま信じるとすると、彼女は東京大学で物理学を専攻し、博士まで修了している。しかし、サイトの内容を吟味するまでもなく、彼女は明らかに精神疾患を抱えており、もし彼女自身にその自覚がないとしても、社会との不適合に苦しんでいる。あるいは少なくとも、膨大な時間と体力を性懲りもなく不毛に浪費せざるを得ない状況に陥っている。Wikipediaでいろいろ調べてみたところによると、どうも妄想性パーソナリティ障害をわずらっているのではないかと思われる。ただ、境界例という言葉からも分かるように、こうした疾患者と健常者の線引きは非常に難しく、パーソナリティ障害というのは、健常者における神経症とグラデーションのように連続的に隣接しているようである。

実は、健常と障害のこの曖昧さが私を苦しめる。妄想性パーソナリティ障害者たちの精神を占有する、自己への絶対の自信と、代数的な形式への偏愛、そして絶え間ない被抑圧意識から発する、社会に対する行き場のない憤りと、抑えがたい承認欲求の沸騰が、私の一部を構成するものでもあると気づくとき、その発見が彼女を私のグロテスクな戯画にしたててしまう。すると今度は、社会に対して延々と異議を申し立てる、彼女の狂気じみた自己主張と、惨めな悪戦苦闘ぶりが、健常であったはずの私の精神を、ちょうど魚眼レンズを通して見たときのように、正視に耐えないまでに醜くゆがめさせるので、私は自分自身に吐き気を覚えることになるのである。パーソナリティ障害者の喜劇役者じみた大仰な物言いや、いかにも滑稽なつまずきを、当初は鼻で笑いながら眺めていただけに、恥辱も合わさり、この苦しみは耐えがたい。