■

学会参加者としていまは名古屋に来ているわけだが、学会がどのようなものなのかさっぱり分からないのでどうしても不安はある。それにポスターの説明のために関連論文を読んでおかなくてはならない。サボりすぎたか。

まったく読んでいないわけではない。問題は量子輸送におけるゆらぎの定理がどのような系を想定して成立するものであるかどうかである。

「マクルーハン理論」を読む。人間の言語認識の重心を聴覚から視覚に移させた印刷技術によって、古代英語における聴覚的な屈折語が語順という視覚的な要素の圧力を受けて駆逐されていったとする説は非常に面白い。それだけにとどまらず、ここには概念間の関係性を示唆するのではなく、あからさまに明確な表現を与え、むしろそれ自体目に見えるようにすることを目指す動きがあるという。だが、面白いのは今のところそれだけだ！