2014-06-05 ■ 人生とは掟の門だ。門の向こう側が実在するかしないかに関わらず、それどころか、ときには実在しないと明確に分かっていながら、なお門の向こう側にあるものの価値を信じている身振りを取りつづけていかなければならない。われわれはつねに時間に照射され、その光のただなかに存在を見いだす者なので、その到来が無限に繰り延べられたメシアなしでは知覚をもつことさえ困難である。