思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

映画「ふたりのベロニカ」「ソフィーの選択」を観た。「ソフィーの選択」のような映画に出会えてよかったと思う。どちらもポーランドクラクフ出身の女性が主要人物として登場することは奇妙な符号だ。

 

不思議なドッペルゲンガーの関係を描いた「ふたりのベロニカ」を観ながら、ミロラド・パヴィチ「風の裏側」が自然と想起された。文字通り自分自身そのものというわけではないが、鏡像的な人間関係を主題に取り上げた古典小説といえば、ミシェル・トゥルニエ「フライデーあるいは太平洋の冥界」(漂流者ロビンソンとその従僕フライデー)、メアリー・シェリー「フランケンシュタイン」(科学者フランケンシュタインとかれが生み出した怪物)、スティーヴンソン「バラントレーの若殿」(バラントレー家の兄ジェームスとその弟ヘンリー)、マリリン・ロビンソン「ハウスキーピング」(孤児の姉妹ルースとルシール)が思い浮かばれる。