思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

投資活動報告

誰かに指図されたからと言って、丸木舟に乗りこんで大海原をあてもなしに漕ぎ進める者がいるだろうか。羅針盤と帆を得たとき、海をわたる風の力が、われわれを目的地ヘ運ぶ可能性として見出される。風向きと帆の角度の関係は操作できるものであり、羅針盤の指し示す方角と進路のずれはつねに修正可能である。このとき初めて、みはるかす限りの海が越えるに値するものとしてわれわれの目に映る。航海にしても仕事にしても同じことだ。人は、自分の行動や選択によって操縦可能な指標が明確な状況のもとで、能力を発揮しようとベストを尽くすものだ。

航路がコントロール可能と知るとき、人は具体的な目標を定めて、それを実現するための計画や現実的なマイルストーンを適宜に設定するだろう。進捗が思わしくなければ、何が障害となっているかを分析し、それを戦略へフィードバックすることだろう。この意味で、俺にとって山登りやクライミング、そして株式投資は、自分の裁量を発揮させることでこの人生が制御可能であることを実感できる、張り合いのある数少ない活動のひとつだといえる。

 

この一年間の株式投資について簡単に振り返ってみようと思う。去年の3月に証券口座を開いて現物での株式投資を始めて以来、リスクを可能な限り抑えつつも、あれこれと試行錯誤してきた。現物だけにしか手を出さないのは変わらないが、いまはおおむね次のような考え方に落ち着いている。

まず、日本株は短期的な売買によって利益を出すことを目指す。株価がだだ下がって行く場合はナンピン(株式をあとから追加で購入することで、1株あたりの買値を下げること)をすることもあるが、あまり深追いはせず、含み損している限りは放置する。

米国株は主に中長期的な投資の対象としており、投資額の占める比率としては日本株の3倍程度である。NISA口座の枠を米国株への投資に使い、これについては配当金で利益を出すことを考えている。ただ、一般口座(実際は特定口座)の枠でも米国株に投資しており、こちらは大きな含み益があれば売却して利益を確定することもある。以下の円グラフは、現在保有している米国株の銘柄と、各銘柄の評価額が占める割合を示したものだ。個別銘柄と比較して、ETF銘柄であるVYM, PFF, VTIの比率が小さいのは本意ではない。

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貯金額のうち、6割から7割を投資に回しており、よっぽどの株価変動が起きない限り、この比率は今後も変えていくつもりはない。これは、株価が大きく下落したときにナンピンする余力、そして極端な円高になったときに外貨を購入する余力を確保するためである。

売却益と配当金を合計すると、この一年間の株式投資により、約23万円の利益を確定することができた。投資額を急激に増したのは直近の半年間であるから、これまでに振り込まれた配当金はごく少ない。したがって、これらの利益の大半は売却益によるものである。