思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

以下の図は、1月24日時点において、ベネズエラマドゥロ大統領を支持している国々(赤)と、グアイド暫定大統領を認可した国々(青)を示したものだ。

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ベネズエラの政治情勢は、新自由主義グローバリズム反グローバリズム、親米勢力と反米勢力(またはそれを支援するアメリカ以外の覇権主義的国家)の代理戦争に振り回される小国の呻吟そのもののように思える。ベネズエラでは、輸出収入の大半を原油が占め、一部の富裕層が富と輸出産業を独占している。原油の権益と操舵可能な政権という勝利の報酬をめぐって2つの勢力が争うとき、歪んだ経済にあえぐ渦中の小国が自らの意志で選び取れることはごくわずかだろう。

少なくとも、これはもはや資本主義対社会主義のような、単なる経済的イデオロギーの対立ではない。ベネズエラという資源豊富な裏庭をめぐっての覇権争いにベネズエラ国民が関与することができたとしても、それは代理戦争を戦う不幸な兵隊の役目で終わることだろう。