思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

アマルティア・セン「貧困と飢饉」を読んだ。本書で展開されている、飢饉の原因分析における権原アプローチは、開発経済学の新たな地平を切り開く端緒となったという。ある社会における貧困をどのように指標として表すか、食料供給量が不足していなくとも飢饉は起こりうるか、そのメカニズムはどのようなものか、そして市場原理によって貧困が解決できないのはなぜか、といった疑問に対して明晰な分析がなされており、たいへん興味深い。