思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

俺は観念を通してしか他者と関わりをもつことに高揚を感じることができない。俺は俺の頭のなかにある秀麗な建築物にしか愛着をもてない。

ああ、ほら、まただ、俺の心によみがえってくるのは、サハラ砂漠の真っ只中に不時着したテグジュペリの倒錯した熱情ではないか。謎めいた黒い料理女へのオスカルの恐怖ではないか。自分自身を支える土台、故国、女を捨て去るたびに味わう、バルダミュの生の実感そのものの、身を切るような悲しみではないか。それらは感情でありながら、共感が不可能なひとつの象形文字としてしか受け取ることができない。なぜなら、それらは感情に見せかけられたひとつの観念だからだ。