2017-02-14 ■ 映画 「ヒックとドラゴン」を観た。この映画では身体障害が心情的な駆け引きの道具になってしまっている。敵だったドラゴンがラストで人間に都合のいいペットになっているのも少し気になる。ファンタジーの世界が現実世界のわれわれの感覚と地続きにつながっていて、安易な甘美さを提供する婢女へと堕落しているならば、それは、「ゲド戦記」作者のル=グウィンがもっとも強く否定するものである。 だが、決して悪い映画ではない。トゥースがとてもかわいい。