思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

積雪期 赤岳登山 & 三百名山制覇じいさん

 

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積雪期の八ヶ岳に行ってきた。美濃戸口から行者小屋を経て文三郎尾根から赤岳に登頂し、地蔵尾根から降りるルートである。

稜線上の気温は-7℃で、強風がすさまじかった。手袋を二重にしていたが、それでも指先が冷たくなった。山頂で昼食を取っているときは、身体が冷えているだけでなく、寒すぎるということがなぜか無性に怖ろしくて、震えが止まらなかった。山頂では日本三百名山を制覇した登山歴50年の爺さんに会い、雪山の知識や技術についていろいろ教わった。爺さんいわく、山頂での体感温度は-15℃程度だろうが、冬の八ヶ岳はもっと風が強いときもあると聞いて思わず身震いした。爺さんはこれから地蔵尾根に下るがついてくるかと尋ねたので、寒さに怖じ気をなして不安だった俺は、提案に同意してパーティを組むことにし、美濃戸口までともに下山してきた。帰りは爺さんの自家用車に同乗して、茅野駅まで送っていただいた。あらためて感謝申し上げる。

今回の山行では本格的な雪山というものを垣間見ることができた。雪山では強風がもっとも怖ろしいことを思い知った。これに関連して、自分の装備の足りない点がはっきりした。

1.ピッケルはリーシュを胸に巻かないと、状況に応じて持つ手を変えることができず不便である。

2. 分厚いだけしか能がない安物のスキー用手袋では指先が冷たくなるので、ちゃんとしたものを買うべきだ。また、手袋を外したときに強風にあおられて吹き飛ばされないように、リーシュで手首につなぎ留めておくべきである。

3. 零下の環境ではスマホの電源が落ちる。充電器につないでいても回復することはない。スマホにカイロを貼りつけておけば、あるいは対策になるかもしれない。

4. 風が強いとバラクラバをかぶっていても顔面が非常に冷たい。緊急用のカイロをもっていくのが良い。

過酷な山は、俺の内部に闖入して俺を精神的な吃りにさせるあらゆる観念と表象を足元の地上へ追い払ってしまう。このとき、俺はただ衝迫とインパクトの渦の集合体となり、世界が遠い山並みの山肌で、雪煙舞い上げる切り立った稜線で感じる感覚を同時に感じるのだ。