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思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

仕事で楽しようとしたら仕事が増えた

今日は、後先考えずにとりあえず行動して地雷を踏むという俺の性格がいかんなく発揮されて、すべき仕事がみごとに増えてしまった。

 

事の経緯はこうである。俺が担当している製品の製造では、ある特定の不良が発生している場合、製造の途中でその間接的な証拠がはっきりと見つかる。顕微鏡で製品の端面を見ると、すぐそれと分かる特徴がひと目で見つかるというものだ。

ただ、それ自体が製品の性能に影響するものではないので、その特徴が見つかったときは、良品か不良品か判断するために、スタッフが時間をかけて測定評価する必要がある。これは手続き上そうなっているというだけで、これまでの経験上、まちがいなく不良品となる。

そこで俺は、現場の作業者の意見を聞いた上で、かれらの負担を軽減することを目的として、「不良を間接的に示唆する特徴が見つかった時点で、測定は省略して即座に製品を不良扱いにする」ことを作業長に提案したのである。動機は立派だが、これはただの名目で、実際は測定評価が頻発すると自分の仕事が増えるので非常に面倒くさかったからである。

このとき俺は知らなかったのだが、実は作業長の職務はこうした不良認定の手続きというものに関与していないので、そのあたりに無頓着だったようである。そのため、現場の作業者のためになるならばということで作業長は提案を即座に快諾してくれたのだが、これがまずかった。このやり取りを聞いていた品質保証部のベテランが、「そういうことならば、手続きを改定するための証拠となるデータが必要ですね」と俺に求めてきたのだ。俺はすでに現場の作業者の肩を持つばかりでなく、あまつさえ作業長の了解をもらっている手前、いまさら「説得力のあるデータはすぐに用意できないので、測定評価の手続きを省略するのはやっぱりやめます」とは言えない。そんなことになったら、まるで根拠もなしに思いつきだけで提案したようで馬鹿みたいではないか。それに、現場はすでに俺を信じて、顕微鏡で特徴を発見するなり測定評価をすっ飛ばして不良扱いにする対応を始めてしまっている。つまり、梯子を外された格好である。

こんなわけで、手続きを改定するための「説得力のあるデータを提出する」という重い仕事をひとり課せられることになってしまった。自分の仕事を減らして楽をするつもりが、余計な藪をつついて蛇を出してしまったのである。

この地雷は、そもそも提案をもちかける相手の選定をまちがえたことによる。もし、同じ部署の先輩に始めに相談していたならば、「まず正当な根拠をいっしょにじっくり準備してから品質保証に話を持ちかけよう」という流れになっていたはずである。事を急いで作業長に話を持ちかけたばかりに、現場での対応を先回りして準備するどころか、必死に追いつくために仕事をする羽目に陥ってしまったということだ。自分で自分の仕事を増やしてどうする。