思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

「バスカヴィル家の犬」を読んだ。そんな面白くない・・・ジェイン・オースティン「エマ」を読むが、英語の勉強ならともかく、これはちょっと子供向けすぎやしないだろうか・・・

 

肉体が滅んでも恥辱だけがそこに残るような死。血と糞尿のなかに横たわりつつ、この道をやってくる宣教師を銃で撃ち抜こうと構える異教徒。それは人生ならざる人生のイコンだ。

 

アルベール・カミュのある短編に登場する、舌を切り取られ口に塩をたっぷりとつめこまれた異教徒は、砂の下に埋もれ去った古代文明が遺した、読み解くことのできぬ人生の教訓譚、あるいは、失われた言語を形作るひとつの象形文字のように、謎を解かれることを待ち受けている。かれは何者なのか。かれを読み解くことで、俺は人生をいかなるものに仕立てあげようというのか。もしかしたら、人生というものについて抱かれてきた観念、それに到達して観念それ自体と幸福な結婚を果たそうとするいかなる意志もひとつ残らずでたらめで、血と糞尿と恥辱をぐちゃぐちゃにかき混ぜ、その混合物が汚らしく堆積したものを、光り輝く何かだとずっと勘違いしているのかもしれない。