思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

週末の弁明

俺はこの週末、何をやっていたのであろうか・・・弁明すると、「The Stanley Parable」というゲームの実況を見ていた。これは俺に「トリストラム・シャンディ」を想起させ、それと同時にこのゲームの芸術性の高さに圧倒されたのであった。

次にニーチェの「悲劇の誕生」を半分ほど読み進めていた。批評というより散文詩とも呼ぶべきこの飛躍に満ちた問題作によって、かれが古典文献学会から追放されたというのもうなずける話ではあるのだが、エウリピデスにおける情熱の問題は古代ギリシアの芸術が決して一枚岩ではないこと、そして何よりも俺が今取り組んでいる批評にひとつの光を照らしてくれた。

そして「青い花」というおもろいアニメに今更はまった。ただ、このたぐいの作品に受け取るべき詩情があるものとして、それが本当に語るに値するものなのかは慎重であるべきである。この世に存在して感動を強いるものの9割はポルノであるか、自身がポルノであることを否認するポルノであるという経験則が信頼に足るものであるならば、よりいっそう慎重であらねばならない。

最後に、批評を書き進めた。議論の進行が錯雑してくるのは、たいてい論理的に過誤を犯したときである。「アエネーイス」における聖性の頽落、という主題は誤りである。正しくは「アエネーイス」以前にはすでに聖性は熱情という代理物に堕落していたのであるから、熱情あるいは情念の頽落、とすべきであったのだ。

 

そんなこんなでけっきょく週末はやりたい放題遊びまくってた。就活どうなるの俺