思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

あいにくこの日記は親も読んでいるであろうから、ここに書いてよいことなのかやや躊躇われるのだが、私はこの日記を誰かに読まれることを想定して書いているわけではなく、私が私自身との関係をうまく設立するために書いているので、その本分から言っても別段構わないことになる。

つまりアパートの隣人の情事がしばしばベランダ越しに聞こえてきて、これがかなり気になってしまうのである。ちなみにすでに三回録音した。これはごくありきたりな、つまらない変態行為なのかもしれないという疑惑の一方で、私は過去に読んだ小説におけるいくたの性の衝迫を思い出そうとする。目の当たりにした性の現場において自己自身とあらたな関係が取り結ばれようとする怖れ、あるいはその怖れへの、気のおけない友人に対する親密さにも似たなじみ深さ。私は私の裡側で脈を打ちつつ反復されるそうした予感のせめぎあいに強く支配されるだろう。そして、今となっては記憶もおぼろげな、小説におけるかれらの経験、剥き出しにされた世界につなぎ留められたかれら青年たちの実存のおののきを、靄の向こうから手繰って抱き寄せては、ある人間的な連帯をかすかに嗅ぎとるのである。

 

どうもここのサービスは前に使っていたものと異なって、日記が饒舌になりすぎてしまう。ただ、以前は書くことそれ自体の問題にあまりにもこだわりすぎていた気がするので、それをある程度払拭できるのはありがたいことではないだろうか。