思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

シュリーマン「古代への情熱」、シェリー「フランケンシュタイン」を読んだ。

これからは読んだ本の内容の要約と所感を記録していくことにする。学生時代は数百冊の本を読んできたが、特に鮮烈な印象を与えた数十の文学を、そのかぐわしい薫香を大切に取り分けておくように記憶の棚にしまいこんでおくだけでは、これまで読んできた、そ…

旭岳-トムラウシ山-十勝岳縦走

旭岳からトムラウシ山、十勝岳を経て富良野岳まで縦走してきた。当初は3泊4日で15日に下山する予定だったが、帰りの航空便を17日に予約しており、別に急ぐ必要もなかったので、3日目の行程を2日に分けて4泊5日とした。ほぼ同じ日程・コースで縦走をしている…

大雪山・十勝岳連峰縦走のため、まず旭川に向かうべく羽田空港へ。俺がこの山行で命を落としたとして、過去に書き留めた思惟に付け加えて残すべき語彙は俺の手許にない。カミュやフォークナー、セリーヌ、バフチンらが語ったことを俺は認識ではなくただ孤独…

ジェイン・オースティン「ノーサンガー・アビー」を読んだ。

8月中旬だと、双子池キャンプ場から富良野岳にいたるまでにあるすべての水場が涸れている可能性がある。双子池キャンプ場で水を6リットルほど補給する手もあるが、そんな重いものは背負ってられない。緊急の場合は美瑛富士からボンビ沢出合まで下山して水を…

ガルシア=マルケス「コレラの時代の愛」を読んだ。フロレンティーノ・アリーサを自分自身に重ね、無我夢中で読んだ。この年齢でこの小説に出会えてよかったと思う。かれのように女性を愛せるようになりたい。 つまり、人は同時に何人もの人と、それも誰一人…

ザック、レインウェア、ガスバーナー、ズボン、銀マットなど、登山道具をいろいろと買い直している。装備が全体的にガタが来ているせいもあるが、8月中旬に予定している北海道での縦走では万全を期すことを考えているからだ。 十勝岳連峰縦走の懸念点は以下…

「運命論者ジャックとその主人」を読んだ。

薬師岳・雲ノ平

会社の同期と二泊三日で北アルプスへ行ってきた。折立登山口から入り、薬師岳をピストンして雲ノ平・鷲羽岳を経由して新穂高温泉へ下りるコースである。 当初は笠ヶ岳まで縦走する計画だったが、初日の午前を除き、あいにく天候がひどく悪かったので3日目は…

最近の一ヶ月でいくつか映画を観た。「東京物語」「乱」「タイピスト!」「ビフォア・サンライズ」「ガタカ」「ボーン・アイデンティティー」など。 今週末は会社の同期と雲ノ平へ行く予定。つわものの山ガールと仲良くなりたい。

エヴゲーニイ・オネーギン

金曜日夜から大阪に滞在している。研究室の同期や後輩に会い、教授に一年ぶりに挨拶するのが主な目的だが、ついでに親戚への挨拶や京都にいる旧友にも会おうと考えて、月曜日まで滞在することにした。あいにく土曜はホテルの予約が取れなかったため、この日…

すばらしい。赤ん坊の頭をぐしゃぐしゃに叩きつぶす者がいても、やっぱりすばらしい。叩きつぶさない者も、やっぱりすばらしい。すべてがすばらしい、すべてがです。すべてがすばらしいことを知る者には、すばらしい。――『悪霊』

6月から2017年度入社の新人が部署に配属されてきた。オンライン英会話の勉強をしているという。俺も英語の勉強をまたしてみようと思う。とりあえずTOEIC800点を目標にしてみる。口だけ。

仕事や女のことを考えていると、バフチンの言葉を忘れてしまいそうになる。 バフチンが「ドストエフスキーの詩学」で語った言葉とは、その過酷な環境をおぼろげに想像することさえできない遠い惑星の、金属水素の大地のもとにメタンの湖が点在する広野を歩ん…

遭難者に出くわしたら

たとえば、人跡のまれな山中で人事不省の人を見かけ、外部に救助を要請することが困難な場合、かれの体重にもよるが、俺はかれを助けるために可能な限りふもとまで担いでゆこうとするだろう。それは俺が他者を気遣うことができる人間だとか、道徳的であるこ…

日光白根山-皇海山縦走

五色沼避難小屋から皇海山にかけてはバリエーションルートであり、一部ルートファインディングを要する。宿堂坊山手前まではときおりGPSで現在地を参照しつつ歩いたが、1991mピークとネギト沢のコルの中間でスマホを落として紛失してしまったので、それ以降…

やめてくれよ

課長から「お前、なんかタイ人とやらかしてないよな?大丈夫だよな?」と念を押すように聞かれるので、「大丈夫です、なにもやましいことはしてませんよ」と答えていたのだが、あまりにしばしば尋ねられるので、不思議に思っていたところ、課長が俺のことを…

タイ出張Ⅳ ゲート

会社が手配した車で空港まで送迎されたのは、6月11日の夜だった。そのときの孤独と惨めさときたら、わずか一週間前、スワンナプーム空港に降り立ったとき、熱気にあてられた高揚と快い緊張感に包まれていたことが遠い夢のように感じるほどだった。折しもその…

タイ出張Ⅲ 記憶

タイ式カラオケの本来の楽しみ方を知ったのは、帰国前日の6月9日に再度カラオケに連れて行かれたときのことだ。この店のカラオケ嬢はこなれていて、だいぶ盛り上がった。出張者や駐在員の皆と狂ったようにはしゃぎ、女性の肩に腕を回しながら酒を飲みキスを…

タイ出張Ⅱ

宿泊するホテルはマーケットの一角にあり、マンゴスチン、ランブータンなど、見たこともないフルーツを果物屋でいくつか買った。それを職場にもっていって、食べ方を教えてくれと隣の席の女性に頼んだところ、皮をむいて食べやすいように小皿によそってくれ…

タイ出張Ⅰ

社会人2年目、部署に本配属されて1年足らずでの海外出張だった。タイのスワンナプーム空港に到着したのは6月4日の夕方。空港の外に一歩出るとバンコクの熱気がじっとりと感じられる。着替えやタイ人への手土産を詰めこんだ登山用のザックを背負った背が、期…

ドニ・ディドロの「運命論者ジャックとその主人」を携えてタイへ。

6月4日よりタイへ出張する。仕事のことよりもKに再会することで頭がいっぱいだ。Nが空港で俺を迎えてホテルまで案内してくれるという。彼女の優しさは俺が彼女を空港まで見送りに行ったことへの返礼というよりも、なにか追い詰められたような切迫感がわずか…

仏教

俺が仏教の神々や世界観に興味をもちこそすれ、その教えにまったく惹かれないのは、仏教が苦しみや感情の起伏をきわめてネガティブに捉えているだけではない。救いや慈悲という言葉には、人生やこの世界に横たわる巨大な不条理に対してわれわれの肌膚を鈍感…

近況を記しておく。「ボーン・アイデンティティー」を観た。 5月末に出発する予定だったタイ出張は6月上旬に延期となりそうだ。量産ラインで使用する治具が、まだタイ工場に出荷できるほどの完成度ではないからだ。もしタイに行けたら、ともに仕事をしていた…

実際、われわれは人生を家畜のように虐げることで、そこから甘い汁を吸うことに期待しすぎている。その見こみは、人生が人格という一貫した原理と法則によって連続的に推移してゆき、会計帳簿のように計算可能で、適切な処理を施し、その処理に対して最適な…

企画部長に山登りを誘われ、同じ会社の人とともに来月八ヶ岳に登ることになっている。部長は俺が経験者であることを知っているので、サブリーダーに拝命された。もちろんリーダーは部長だ。 企画部長直属であり、俺と同期入社の女性がこの山登りにおける主役…

タイ人のNが帰国するので、彼女と入れ替わりに日本へ長期研修に来たPとともに空港まで見送りに行った。ヘアアイロンが欲しいとPが言うので、帰りに買い物に付き合った。 Pは海外が初めてであり、大学時代に日本語を第二外国語として学んだことを除けば、日本…

うまくすると5月末にタイにある子会社工場へ出張する機会を得る。新製品の量産ラインで使用するための治具が納入されて、使い物になることが実証されれば、使用方法を現地エンジニアへ伝えるとともに、製品の出来具合を確認する必要が出てくるからだ。