思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

現代語訳の「無門関」を読んだが、あまりに意味不明で、書き下し文も注釈もかなり飛ばし読みしてしまった。無門関は、大乗の膨大な経典と先人による注釈・典籍を踏まえた修行僧向けの専門書であり、門外漢の素人が流し読みしてなにかが理解できるという代物ではないのだろう。臨済録のような語録ではないため、当時の禅寺の雰囲気を伝えてくれるわけでもない。

言葉から隔離された人びと-踏みとどまる人びと

フォークナー「死の床に横たわりて」を読んだ。一部難解で、意味が取れない箇所があった。この小説と同じく、貧しいアメリカ農民家族の旅の軌跡を描いた「怒りの葡萄」よりもいっそう救いがなく痛ましい。このやるせない読後感は、リチャード・ライトの「アメリカの息子」や、チェーホフの「ワーニャ伯父さん」に似ている。