思ったこと、考えたこと。

日々思ったことや考えたことを日記代わりに綴っていきます。がんばります

タイ人の断絶

SolidWorksの静解析を急ぎでしてほしいといきなり課長に依頼されて、てんてこ舞いである。

 

タイ工場のスタッフはみんなスマホをもっているし、20代で車を所有しているものもいる。タイ人Nがlineで部屋の画像を送ってくることがあるが、彼女の部屋にはおそろしくでかい液晶ディスプレイがあった。また、日本ではそこそこ値段のする小さなかわいらしいフィギュアが棚にたくさん飾られていた。かれらの生活ぶりを推測する限り、日本の同年代の若者と生活水準はさほど変わらないように思える。彼女たちは工業化著しい新興国におけるホワイトカラーであり、典型的な新中間層である。ところが、ひとたび夜の街に目を向けると、そこには売春のために店先でたむろっている若い女性が大勢いる。タイに出張したとき、カラオケ店で彼女らのひとりと話したのだった。幼いころに両親が離婚して、いまは母親を養うために風俗ではたらいているとのことだった。彼女たちは風俗店での賃金だけでは暮らしていけないので、タイでは本来違法でありながら慣習的となっている、個人契約というかたちでの売春をして日銭を稼ごうとしているのだ。

タイ人は家族を養うことを当然積むべき善行と考える傾向が強いため、職業選択の自由はこの道徳観を前にある程度犠牲にされている可能性はある。にも関わらず、アユタヤというひとつの街をのぞくだけでもうかがえる、タイの人びとの暮らしぶりのこうした断絶はなかなか理解しがたい。

ボルダリングでかかとをひっかけて登る技術を覚えた。新しい課題に2つ登れたことはいいが、右手を思い切りホールドに打ちつけてじんじん痛む。

疲れてしまった後でも、優しい課題に登り続けて筋肉がパンプするまで追いこまないと筋力はつかないかもしれない。6級卒業まであと一息。

カザンザキスその男ゾルバ」を読む。古代クレタ人の心の中に生きていた叙事詩や口承伝説が、クノッソス宮殿の優美な壁画や陶器に命を吹きこむと同時に、クレタの栄枯の歴史の断片がミノス王の物語やミノタウロス神話へとやがて受け継がれる。ちょうどそのように、俺の人生とかつて読んだ小説たちが、さながら考古学的な史実と神話の一節のような、密やかで美しい象徴と照応の関係を保つように。

最近はずっと雨が降っていたので山に行く気が起きなかったが、来週末は台風も過ぎて晴れることだろう。有給をとって山に行こうかな。

 

ボルダリングは相変わらず6級。5級はごく一部の課題しか登れない。だがジムに通うたびに登れる課題が増えていく。素晴らしい上達速度だ。

常々思うのだが、どうしてこうも職場の男女比率と年齢構成が偏っているのか。周りがおっさんしかいないじゃないか。平均年齢がとても若い上に女性比率が高いタイ工場と対照的だ。でも周りがおっさんばかりの方が職場としては居心地がいい。若い女性が多いと心が乱れてストレスが溜まってしまうことだろう。

 

最近の食生活を振り返ると、脂肪と糖分を取りすぎていることに気づいた。ファミレスやチェーン店で食事するのではなく、スーパーの惣菜ですませるべきだ。

今日は32キロのザックを背負って社員寮の階段を昇り降りするトレーニングをした。20往復した。われながらよく頑張った。

 

ヤフオクでエイト環とカラビナをいくつか落札した。アマゾンで安価なものを選んだ場合と出費がほとんど変わらなかったかもしれないが、後の祭り。送料がかかることを考慮に入れないと、相場を見極めるのが難しい。

あとはハーネスを買えばクライミングの最低限の装備はそろう。